予防医学の一次予防・二次予防・三次予防とは? medical column
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予防医学の一次予防・二次予防・三次予防とは?
予防医学とは?
病気にならないように取り組むことを予防医学といい、発症した病気を遅らせたり合併症の予防、再発防止も予防医学に含まれています。予防医学には、目的に合わせて一次予防・二次予防・三次予防に分類されます。
一次予防・二次予防・三次予防とは?
続いて、一次予防・二次予防・三次予防についてそれぞれ見ていきましょう。
一次予防とは?
一次予防は、生活習慣や生活環境の改善、健康教育などによって健康増進を図り、病気の発生を防ぐことをいいます。
生活習慣での取り組みとしては、睡眠環境を整えて良質な睡眠をとることや、ウォーキング・ランニングといった適度な運動、バランスの取れた食事を口にすることなどが挙げられます。
<一次予防における健康増進リスト>
・適度な運動
・バランスの取れた食事
・禁煙、禁酒
・適性体重を目指す
また、一次予防は健康増進・疾病予防・特殊予防に分けることができ、疾病予防は予防接種や不衛生な環境を改善して感染症を予防することで、特殊予防は職場や学校などにおける事故や職業病の予防をいいます。
二次予防とは?
二次予防は発生している健康異常を検診などによって早期発見し、早期治療や保健指導などの対策をおこなうことで、病気や障害の重症化を予防することをいいます。二次予防は、早期発見、早期対処、適切な医療と合併症対策がポイントとなります。
三次予防とは?
三次予防は、すでに病気がある程度進行し、その治療の過程や治療後においてリハビリテーションや保健指導、再発防止をとることで、社会復帰できる機能を回復させることをいいます。
健康寿命とは?
健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことをいいます。日本の平均寿命は伸びていますが、寿命との差が大きくなれば、その分介護が必要な期間が長くなるわけですので、健康寿命を延ばしてQOLを高める取り組みが大切です。
健康寿命を延ばすためには、一次予防が重要な役割を果たしますので、栄養バランスの取れた食事や適度な運動を心がけましょう。
生活習慣病について
ここまでで、生活習慣の改善などが健康のためには大切であることをお伝えしてきましたが、食事や運動、喫煙や飲酒などの生活習慣が深く関与して発症する病気を総称して生活習慣病と呼びます。
この生活習慣病には、高血圧・糖尿病・脂質異常症・動脈硬化・メタボリックシンドロームなどが挙げられ、一次予防に取り組むことが生活習慣病の予防にもつながります。
まとめ:予防医学の一次予防・二次予防・三次予防とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・病気にならないように取り組むことを予防医学という
・一次予防は、生活習慣や生活環境の改善、健康教育などによって健康増進を図り、病気の発生を防ぐことをいう
・二次予防は、病気や障害の重症化を予防することをいう
・三次予防は、すでに発病している病気を管理し、社会復帰できる機能を回復させることをいう
以上の点が重要なポイントでした。予防医学には一次~三次があり、それぞれの段階において適切におこなうことで、健康寿命を延ばすことができます。病気の予防のために、日々の生活に気を使いましょう。