糖尿病と認知症の関係とは? 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

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糖尿病と認知症の関係とは? medical column

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糖尿病と認知症の関係とは?

血糖値が慢性的に高くなる糖尿病と、もの忘れを起こす認知症には実は関係性があるとされています。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、糖尿病と認知症の関係をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

糖尿病と認知症の関係とは?

糖尿病とは?

糖尿病は、インスリンの作用が十分でないためにブドウ糖が有効に使われずに血糖値が慢性的に高くなってしまう病気であり、生活習慣病の一つとなっています。血糖値が高い状態が続くことで、全身の血管が傷つき、さまざまな合併症を引き起こします。

認知症とは?

認知症とは、脳の病気や障害など様々な原因によって、記憶や判断などを行う脳の機能(認知機能)が低下し、日常生活や仕事に支障をきたすようになった状態のことを指します。

認知症は、高齢者によくみられる病気ですが、若年者でも発症することがあります。認知症の中で最も多くみられるのはアルツハイマー型認知症で、脳の神経細胞の変性により、脳が少しずつ委縮していきます。

アルツハイマー型認知症とは?

アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が徐々に減っていく進行性のものであり、65歳以上の人では最も多い認知症です。アミロイドβ(ベータ)と呼ばれる異常なたんぱく質の蓄積が発症原因の一つであると考えられています。

糖尿病と認知症の関係

高血糖の状態が続くことで糖尿病腎症や糖尿病網膜症、糖尿病神経障害といったものが起こりやすくなるのですが、認知症も糖尿病によって引き起こされやすくなるとされています。認知症のリスクは高齢になるにつれて高まりますが、糖尿病をお持ちの方はそのリスクが約2倍高くなると考えられています。

なぜ糖尿病によって認知症のリスクが高まるのか?

続いて、糖尿病によって認知症のリスクが高まる原因について見ていきましょう。

動脈硬化によるもの

血糖値が高い状態が続くと動脈硬化を引き起こし、血管が詰まりやすくなってしまいます。血管の詰まりは血液の供給が滞る原因になるわけですが、それは脳にも影響を及ぼして神経細胞が死滅したり、認知機能が低下したりします。

アミロイドβ(ベータ)が蓄積しやすくなる

認知症の発症原因としてアミロイドβ(ベータ)の蓄積を可能性の一つとして挙げましたが、インスリン分解酵素によって、これが蓄積しないように働いています。しかし、糖尿病によってインスリンの効きが悪い状態になると、インスリン分解酵素が大量に使われてしまい、アミロイドβ(ベータ)の分解ができずに脳内に蓄積してしまいます。

認知機能の低下が進行してしまうと…

糖尿病は、薬や食事によって血糖値をコントロールすることが合併症の予防のためにも重要になってくるのですが、認知機能が低下してしまうと、薬や食事を忘れてしまい、血糖コントロールが難しくなってしまいます。

薬の服用を忘れてしまえば高血糖状態が続いてしまいますし、薬を服用したことを忘れて多量に服用すれば低血糖の原因になってしまいます。薬の飲み忘れや飲み間違いを防ぐには、一包化やお薬カレンダーの利用、家族がタイミングをみて電話するなどの工夫が必要です。認知機能の低下が疑われる場合には、早い段階で行動し、ご家族も一緒に受診しましょう。

まとめ:糖尿病と認知症の関係とは?

いかがでしたか?今回の内容としては、
・認知症は、アミロイドβ(ベータ)と呼ばれる異常なたんぱく質の蓄積が発症原因の一つであると考えられている
・糖尿病をお持ちの方はそのリスクが約2倍高くなると考えられている
・糖尿病によって動脈硬化が進行することで認知症に発展することがある
・認知機能が低下すると血糖コントロールが難しくなる
以上の点が重要なポイントでした。糖尿病はさまざまな合併症を引き起こすため、血糖コントロールは非常に重要になるものの、認知症の進行はそれも難しくしてしまいます。そうならないためにも、糖尿病予防や適切な治療と病気の理解が必要になってきます。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。そして糖尿病の治療もおこなっていますので、ご相談いただければと思います。