呼吸器系の上気道と下気道とは?~それぞれの役割~ 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

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呼吸器系の上気道と下気道とは?~それぞれの役割~ medical column

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呼吸器系の上気道と下気道とは?~それぞれの役割~

呼吸器系には、上気道(じょうきどう)と下気道(かきどう)があるのですが、上気道に炎症があると、鼻炎や喉の痛み、炎症が下気道に及ぶと気管支炎が起こります。この上気道と下気道の構成、役割について知ることで、風邪などの呼吸器症状の理解は深まります。

今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、呼吸器系の上気道と下気道をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

呼吸器系の上気道と下気道とは?~それぞれの役割~

呼吸器系とは?

呼吸器系は、文字通り呼吸を行う器官系のことであり、空気を取り込んで二酸化炭素を体外に排出します。

上気道とは?

上気道は呼吸器系における気道の上部を指し、上気道は鼻腔・咽頭・喉頭から構成されています。鼻の内部のことを鼻腔と呼び、鼻の中央にある鼻中隔によって左右に分かれています。咽頭は鼻の奥から食道に至るまでの部分であり、上咽頭・中咽頭・下咽頭の3つに分けられます。喉頭はのどぼとけのところにある器官であり、気管と咽頭をつなぐ部分になります。つまりは、鼻から声帯までの部分を指すわけです。

下気道とは?

下気道は呼吸器系における気道の下部を指し、下気道は気管・気管支・細気管支・肺胞から構成されています。気管は喉頭から肺まで続く細長い空気の通り道であり、10~11cmほどあり、気管が左右の肺に枝分かれして気管支となります。そして、気管支の先の細い部分が細気管支であり、気管支の先端には肺胞があります。

上気道の役割について

上気道の役割は、空気清浄機付加湿器のような働きをしています。上気道の鼻腔は気道の入口としての役割のほかに、乾いた空気を湿らせ、ウイルスや細菌などの侵入を防ぐフィルターとしての働きがあります。咽頭は鼻腔と同様に下気道を保護する役割、異物が気管に入らないように防ぐ役割があります。喉頭は、物を飲み込んだり呼吸をする役割のほかに、声を出す役割を持つため、声帯にポリープが出来ると声がかすれます。

下気道の役割について

下気道の役割は、線毛運動による異物の捕捉と喀出(痰や異物を痰とともに吐き出す)です。下気道の気管は空気を肺に導く通り道であり、吸入した異物などを痰として押し上げて排出したり、管の内側には細い毛が生えており、ほこりなどをおさえます。気管支や細気管支も肺に空気が出入りするための通り道であり、その先にある肺胞では、呼吸による酸素と二酸化炭素の交換がおこなわれます。

急性上気道炎について

上気道に炎症が起こる急性上気道炎は、主にウイルスによって鼻水・鼻詰まり、喉の痛みといった症状があらわれます。いわゆる風邪と呼ばれるものが、急性上気道炎であり、症状や程度には個人差があり、発熱・頭痛・咳などがあらわれる場合があります。

気管支炎について

いわゆる風邪は上気道感染症の総称であるのに対して、下気道に炎症を起こす病気の総称を気管支炎と呼びます。つまりは、風邪と呼ばれる上気道炎よりも深い部分に炎症が起きているということですね。咳や鼻水といった症状に加えて、やや高い熱や咳、関節炎や倦怠感などの全身症状があらわれる場合もあります。

まとめ:呼吸器系の上気道と下気道とは?~それぞれの役割~

いかがでしたか?今回の内容としては、
・呼吸器系は、文字通り呼吸を行う器官系のことである
・上気道は呼吸器系における気道の上部を指し、上気道は鼻腔・咽頭・喉頭から構成されている
・下気道は呼吸器系における気道の下部を指し、下気道は気管・気管支・細気管支・肺胞から構成されている
・上気道は、空気清浄機付加湿器のような役割を持つ
・下気道の役割は、主に線毛運動による異物の捕捉と喀出である
以上の点が重要なポイントでした。上気道と下気道がどの部分から構成されており、どんな役割を持ち、炎症が起こるとどうなるかといったことがわかりましたね。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。咳や熱といった一般的な症状から、糖尿病や高血圧などの生活習慣病までご相談いただければと思います。