脳神経内科 neurology
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脳神経内科
脳神経内科とは
脳や脊髄、神経、筋肉の病気をみる内科です。
脳神経内科が担当する疾患や症状
認知症
もの忘れ、認知症に関する様々な相談を受けています。ご自身や家族のことで以下のようなお悩みがある場合は一度ご相談ください。
- 物忘れが気になる。
- 認知症の症状かどうか相談したい。
- 認知症に効果のある薬について聞きたい。
- 泥棒が入った、物を獲られたなど被害妄想がある。
- 最近意欲が無くなってきた。
- 最近怒りっぽくなった。
- 精神的に不安になることが多い
- 現在施設に入居しているが施設側が徘徊や夜間不眠などのことで困っている。
- 家族が介護する中で困っていることがある。
パーキンソン病
ドパミン神経細胞の減少が原因とされ、歩行障害やすくみ足、嚥下障害、姿勢異常などがみられます。数年単位でゆっくりと進行します。
脳卒中
脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳細胞が部分的に死滅してしゃべれなくなったり、立てなくなったりします。ひどい時は死に至ります。
てんかん
神経細胞が過剰な活動を起こすことで全身のけいれんや体の一部がぴくついたりしびれたりします。ぼんやりして呼びかけに反応しないこともあります。
運動失調症
小脳を中心とした神経系の障害により、起立時や歩行時のふらつきのほか、字が下手になったり、コップを持つ手が震えたりします。
物忘れ外来(脳神経内科)とは
脳や脊髄、神経、筋肉などを原因とする病気をみる内科です。
物忘れ外来(神経内科)で治療する疾患には脳卒中(脳梗塞、脳出血等)や認知症、頭痛、てんかん、神経難病(パーキンソン病、パーキンソン症候群、脊髄小脳変性症、筋委縮性側索硬化症)などがあります。疾患の確定には病状の経過を把握し、全身をくまなく診察する必要があり、時間のかかることが多いです。
診療対象となる症状は手足のしびれやめまい、しゃべりにくい、頭痛などさまざまです。勝手に体がふるえるといった症状、ものわすれや意識障害なども診療対象になります。症状を解消するのに手術が必要であれば脳神経外科を紹介し、骨や関節の病気が原因であれば整形外科を紹介することになります。
神経内科のよくある疾患とその症状
神経疾患には大きく分けて、変性疾患、脳血管疾患、神経免疫疾患、神経感染症、筋疾患、頭痛などがあります。
変性疾患
変性疾患は脳や脊髄の神経細胞の一部が障害を受ける病気です。認知機能が障害を受ければアルツハイマー病やレビー小体型認知症などになり、運動機能が障害を受ければパーキンソン病,パーキンソン症候群などになります。筋力が低下してしまう病気には筋萎縮性側索硬化症などがあり、体のバランスがとりにくくなる病気には脊髄小脳変性症などがあります。
脳血管疾患
脳血管疾患で代表的なのは、脳卒中です。脳の血管の詰まり(脳梗塞)や破れ(脳出血など)により急に発症します。脳神経内科では脳神経外科などとも連携して発症後の超急性期から慢性期にかけての診療・治療を行います。
神経感染症
神経感染症は脳や脊髄、筋肉などがウイルスなどに感染することで発症します。ヘルペスウイルス脳炎やウイルス性髄膜炎、インフルエンザ脳症、結核性髄膜炎などの疾患があり、髄液や血液などでさまざまな検査を行い、画像なども踏まえて診断、治療します。
在宅医療における神経内科分野の役割
在宅医療は一般的に、患者の自宅に医師が訪問して行う医療行為を指します。筋力の衰えによる寝たきり状態の高齢者や、回復が難しい後遺症を負った障害者は簡単には通院できません。その際に、自宅で継続的に医療を受けるため、医師が自宅に訪問して医療行為を行います。
脳や脊髄、神経、筋肉を原因とする神経内科の疾患の多くが根治療法がなく、体の自由が慢性的に奪われて通院が困難になるため、在宅医療を必要とするケースが多くあります。筋力が低下する筋萎縮性側索硬化症などは発症率が低いため、在宅医療患者の絶対数はそれほど多くありませんが、日本人が多く発症する疾患でも在宅医療を必要とするケースが増えています。
かつて日本人の死因1位だった脳卒中は、医療の進歩や救急体制の整備によって死に至ることが少なくなりました。この結果、急性期の治療を終えた後も継続的な治療が必要になる患者が増え、在宅医療を必要とする脳卒中の患者が増えています。また、パーキンソン病は動きが鈍くなったり、手足が震えたりする運動障害を引き起こしますが、高齢者に多く発症するため、高齢化の進展とともに在宅医療を必要とする患者が増えています。
長期にわたり入院している患者様の中にも自宅に帰りたいと思う人が多いのは事実です。在宅医療や介護の環境が自宅周辺にないことで自宅に帰れない方も多くいます。脳卒中やパーキンソン病などの神経疾患によって重い障害を抱えていても、自宅で安心して診療、治療を受けられる。そのような環境をつくるためには、在宅医療を行う診療所とともに、神経内科の専門医が訪問診療をできる体制が求められます。パーキンソン病など、多くの神経疾患では症状の悪化に伴って家族の介護負担が増大することがあります。その場合に、症状の進行を予測し、家族の負担軽減策としての一時的なショートステイや入院等を提案したり、症状の悪化を最小限にするよう、地域の訪問看護ステーションや訪問リハビリ、通所リハビリの方と連携し、在宅療養を長期的に継続できるようにサポートしていくことも専門医ならではの仕事といえます。
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