訪問診療ご案内 visiting
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訪問診療とは
訪問診療(在宅医療)では常日頃から医師が定期的にご自宅を訪問し、計画的に健康管理を行います。この定期訪問に加え、緊急時には365日×24時間体制で対応し、必要な場合は臨時往診や入院先の手配なども行います。当クリニックの診療時間は月曜日~土曜日の午前9時~午後6時ですが、必要な場合は24時間体制で駆け付けます。
訪問診療の目的には持病の治療だけではなく、栄養状態の管理に加え、転倒や寝たきり、肺炎などの予防も入っています。患者さんの状態からどのようなリスクがあるかを予測し、入院が必要になる状況を未然に防ぐことを目指します。このため、地域の病院や介護事業者の方々とも連携・協力しながら診療を行います。
船橋市を中心に近隣市町村へ広がる在宅医療ネットワーク
2011年6月、船橋市と習志野市を中心に在宅医療を提供する目的で、つばさ在宅クリニックが開業しました。そして、2015年10月に西船橋、2024年3月には新鎌ケ谷にもクリニックを開設し、地域医療のネットワークをさらに広げています。
「家に帰りたい。」「住み慣れた自宅での生活を続けたい。」「家族やペットと共に過ごしたい。」
その人が過ごしたい場所で生活をするという希望を叶えたいと思い、在宅医療の提供を始めました。
「手を伸ばせばあなたがいる」という基本理念を掲げ、訪問看護師やケアマネジャー、そして患者さんと関わるすべてのスタッフが密に連携をとりながら、温かくきめ細やかな対応を心掛けています。
ご利用いただける方
- ご自宅での療養を希望している方
- 身体的あるいは精神的に一人での通院が困難な方
- 退院後、継続して治療が必要な方
- 在宅酸素や点滴、胃瘻などの管理が必要な方
- 昼夜問わず、症状がかわりやすい方
- ご自宅で終末医療を希望されている方
- 退院・退所が決まっているが、ご自宅での療養生活に不安を感じる方
相談員が対応させて頂きます。
地域との連携
薬剤師や訪問看護師、ケアマネジャー、訪問介護員、ソーシャルワーカー等、地域の医療機関とも連携し、患者様のお身体の状態や療養上の課題などを共有して対応します。
このため、診療録や処方箋、検査データ、画像情報などの情報共有に取り組んでいます。
介護サービスとの連携
訪問診療では、病気の治療とともに療養環境の充実も図ります。どんなに高度な治療でも、安心できる療養環境がなければ意味がありません。このため、ご家族や介護者、施設運営者の方々と積極的に連携し、よりよい療養環境づくりを目指します。具体的には、ケアマネージャーやご家族への診療情報の提供(居宅療養管理指導)、ケアプランに合わせた診療計画の調整、介護保険の主治医意見書、難病申請や公費助成、成年後見の診断書作成などです。
病院との連携
安心できる療養環境には、万一の際の入院先となる病院の協力も必要です。当クリニックでは、患者さんごとに高度医療機関と連携し、緊急時の入院受け入れやCT、MRIなどの画像診断、専門医による診察・治療の体制確立を目指します。
当クリニックでは連携医療機関先として船橋市立医療センター、船橋中央病院、板倉病院、順天堂大学附属浦安病院、東京歯科大学市川総合病院、東京大学附属病院、国立国際医療研究センター国府台病院、千葉徳洲会病院、東京医科歯科大学附属病院、千葉大学医学部附属病院、船橋二和病院、国立がん研究センター中央病院と連携しています。
訪問診療と往診の違い
医療には受ける場所によって、病院や診察所の外来に通う外来医療(外来診療)と入院医療、訪問診療や往診も含めた在宅医療があります。
医師の判断で、予定外に患者さんの自宅などに赴いて行なうのが往診ですが、訪問診療では疾病や傷病のため通院が困難な患者さんに、医師があらかじめ診療計画を立て、患者さんの同意を得て定期的に(1週間に1回とか2週間に1回など)患者さんの自宅などで診療します。
訪問診療導入の流れ
ご相談のお申込み
お電話にて訪問診療の相談申し込みを行ってください。基本的な情報をお伺いいたします。訪問診療を開始するにあたり、実際に訪問する日程を患者様又はご家族様と相談させていただきます。訪問させていただく日程をこちらから再度お電話することになりますので、必ずご連絡の取りやすい連絡先を教えてください。施設(有料老人ホーム・グループホーム・サ高住)入居中の方の診療も可能です。どうぞ、ご連絡下さい。
受付時間 | 9時00分 ~ 17時00分 |
---|---|
電話 | 047-495-0111 |
診療情報提供書の依頼
現在受診している病院またはクリニックからの診療情報提供書をまずFAXにて送信してください。原本は郵送で送っていただくか、または初診時にお渡しください。
病態を詳しく把握するためにも診療情報提供書は必要となりますがやむを得ない理由により手に入れることができない場合はご相談ください。
医師の訪問
ご相談させていただいた日程で、医師が伺いますので、下記の書類をご用意ください。
- 健康保険証
- 介護保険証
- 他各種受給証や身体障害者手帳など
- (紹介状・レントゲン写真などをお持ちの方はご用意ください)
診察を行い、患者さまの具体的な病状や現在までの経過をお伺いし、訪問診療計画を作成します。
それぞれの患者さまの状況に応じて訪問回数や訪問内容を細かく設定いたします。また、病状によっては訪問看護が必要な可能性もあります。その際は訪問看護のご提案をさせていただきます。
定期的な訪問診療の開始
事前に計画した訪問診療計画に従い、 訪問診療を開始します。
訪問診療の費用
医療費の自己負担金は、1割負担の場合で概ね7,000円~が目安です。
また、最大自己負担額は、1割・2割負担の方で18,000円です。
難病や各種公費を利用することも可能ですので、詳しくは当クリニックにご相談ください。
在宅緩和ケア
生命を脅かす深刻な病気を抱えた患者さんとその家族に、痛みなど身体的、心理的、社会的問題やスピリチュアルな問題を早期に発見し、的確に治療などを行うことで、苦しみを和らげ、生活の質を改善するアプローチです。在宅緩和ケアは生活の質の改善をできるかぎりご自宅で行うことで、大切なお時間を住み慣れたご自宅で、安心して過ごせるようにします。できるだけ早い段階から治療と並行して行う必要があります。なぜなら痛みなどの身体的な症状や、気持ちの落ち込みは早い段階から現れるからです。
具体的には、ご自宅で薬物や非薬物治療を用いて、様々な苦しみや痛みを緩和します。薬物治療としては、麻薬や鎮静剤などの内服薬や皮下・静脈注射などを用いて行います。非薬物治療としては在宅酸素療法のほか、理学療法士による在宅緩和リハビリテーション、看護師による看護ケアもあります。 このため、在宅緩和では、多くの症例を経験したケアマネージャーやソーシャルワーカーらも含めた多種職チームにより、在宅緩和ケアを行います。
当院の訪問診療で行うことのできる医療処置
対応可否 | |
---|---|
経管栄養 | 〇 |
胃瘻交換 | 〇 |
中心静脈栄養 | 〇 |
末梢点滴 | 〇 |
気管カニューレ交換 | 〇 |
在宅酸素療法 | 〇 |
人工呼吸器 | 〇 |
膀胱瘻・腎瘻 | 〇 |
輸血(※1) | 〇 |
褥瘡管理 | 〇 |
膀胱留置カテーテル | 〇 |
麻薬による疼痛管理(※2) | 〇 |
腹水穿刺 | 〇 |
胸水穿刺(※3) | 〇 |
膝関節注射 | 〇 |
ボトックス注射 | 〇 |
※1 緊急輸血や頻回な輸血には対応できません。
※2 持続皮下注射法を用いてのがん性疼痛緩和管理の実施を含む。
※3 胸水穿刺は基本的には病院へ通院してもらってますがどうしても通院できない方には自宅で行っています。
当院の訪問診療の範囲
- 船橋市
- 市川市(一部エリアを除く)
- 鎌ヶ谷市(一部エリアを除く)
当院の診療体制
東船橋・西船橋・新鎌ケ谷の3医院で常勤医師16名(2024年8月現在)体制で訪問診療を行っております。神経内科専門医、呼吸器専門医、循環器専門医、泌尿器科専門医、リハビリテーション科専門医、老年病専門医が専門分野を活かしつつ、主治医制で患者さんの病気だけでなく、人生観や価値観なども踏まえて診療にあたります。
患者さんの意思に寄り添った医療を心がけながら、何か変化があった時にはすぐに対応ができるよう24時間体制で診療することで在宅療養に安心感を感じてもらえるよう努めていきたいと思っております。