認知症ケアとは?ケアで大切なことや認知症の対応方法について medical column
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認知症ケアとは?ケアで大切なことや認知症の対応方法について
認知症は、65歳以上の4人に1人が認知症患者ともされ、本人だけでなくそのご家族の生活にも大きく関わる身近な病気です。認知症ケアを理解することは、患者さんが穏やかに生活することができるだけでなく、ケアする側の負担軽減につながります。
そこで今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、認知症ケアをテーマに対応方法やケアする上で大切なことなどを、お届けしていきます。
認知症とは?
認知症は文字通り記憶や判断力などの認知機能が低下してしまうものであり、それにはさまざまな脳の病気が関わっています。脳の神経細胞の働きが徐々に低下することで、認知機能は低下していき、日常生活がうまく行えなくなってしまいます。
認知症の種類
続いて、認知症の種類について見ていきましょう。
アルツハイマー型認知症
認知症の原因としては最も代表的であるアルツハイマー型認知症は、アミロイドβという特殊なたんぱく質が長い年月をかけて脳にたまっていき、脳が委縮することで機能が低下し起こります。
血管性認知症
脳梗塞や脳出血などによって、神経細胞に酸素や栄養がうまく運ばれずに起こる認知症です。
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉の萎縮によって起こり、同じ行動を繰り返したり、怒りっぽくなるなどの傾向がみられる認知症です。
認知症ケアとは?
認知症ケアは、認知症を患う人の生活面でのサポートや精神的なサポートなどのケアを指します。
認知症の対応方法
認知症の方に対応する場合は、ゆったりとしてペースで穏やかな気持ちを持って対応することが、認知症の方の心の安定にもつながります。症状が進行するにつれて心配事や不安も募っていきますが、ケアする側の精神面はケアにも影響しますので、介護サービスの利用を検討したり、まわりの協力、理解を得ながら対応すると良いでしょう。
食事面に関しては、栄養バランスの良い食事を提供し、生活面では規則正しく、軽い運動なども取り入れると良いでしょう。認知症であっても自分でできることは見守っておこなってもらい、趣味を持つ人は認知症のリスクが低いとされていますので、好きなことは積極的に取り入れましょう。
認知症と徘徊
認知症で徘徊してしまう方もいますが、もし徘徊が起こってしまった場合は、トイレや部屋を探している場合は多いですので、その理由をゆっくり聞きましょう。また、外に出てしまう場合は、不安要素があるのかもしれません。同様に、責めた口調にならずに認知症の方の話に耳をかたむけ、時として落ち着くまで一緒に歩いてあげましょう。
また、徘徊が頻繁に起こってしまうという場合には事故にもつながってしまい危険ですので、デイサービスの利用、住所や名前を服に付ける、GPS機能のアイテムを利用するなどの対応をとりましょう。
認知症ケアで大切なこととは?
認知症ケアで大切なことは、認知症の方の尊厳を守りながら認知機能の低下を予防することです。
認知症になると何度も同じことを言ったり、以前はあった興味や関心が薄れてしまいますが、これまで出来ていたことに無理に対応させていくというよりも、認知症の方が持っている世界に合わせた対応、環境づくりが求められます。
認知症が進むにつれてその現実は受け入れがたく、悲観してしまうこともあるでしょう。しかし、認知症の方の気持ちを理解して、あたたかいコミュニケーションを心がけ、穏やかな気持ちで生活してもらうことが、ケアする側の負担軽減にもつながります。
まとめ:認知症ケアとは?ケアで大切なことや認知症の対応方法について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・認知症には、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症などがある
・認知症ケアは、認知症を患う人の生活面でのサポートや精神的なサポートなどのケアを指す
・認知症の対応として、バランスのとれた食事、好きなことをおこなってもらう、穏やかな気持ちで対応すること
・認知症ケアで大切なことは、認知症の方の尊厳を守りながら認知機能の低下を予防すること
以上の点が重要なポイントでした。