呼吸困難の症状や対処法について medical column
- TOP
- 呼吸困難の症状や対処法について
呼吸困難とは?
呼吸困難(息切れや息苦しさ)は呼吸に伴う違和感や不快感のことであり、通常の呼吸と比較して困難な呼吸体験を指します。
呼吸困難の症状
呼吸困難の症状としては、下記が挙げられます。
・息切れ
・息苦しさ
・呼吸がうまく吸えない
・息が詰まる感じがする など
また、呼吸困難のある人には下記のような症状がみられる場合もあります。
・寝汗
・興奮
・胸の不快感
・意識レベルの低下
・咳
・痰
・頻脈
・倦怠感 など
呼吸困難と一口に言ってもさまざまな呼吸器疾患がありますので、呼吸困難に伴う症状は多岐にわたります。
呼吸困難と呼吸不全の違いとは?
呼吸困難は息が苦しいという主観的な感覚であるのに対して、呼吸不全は空気中から酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を体外に放出できなくなった状態を指します。また、呼吸不全が1ヵ月以上続く状態を慢性呼吸不全とます。
呼吸困難の対処法
呼吸困難で息苦しくなった際の対処法としては、まずは横向きになって寝ることが挙げられます。枕やクッションを利用して向きを安定させることで、楽になる場合があります。また、椅子やテーブルがあるときには、腕をのせてひじをつき、安定させることで呼吸が楽になる場合があります。
呼吸困難の原因となる病気について
呼吸困難になる病気としては、呼吸器疾患に加えて精神的な病気や心臓の病気、神経の病気などがあります。続いて、呼吸困難になる代表的な病気について見ていきましょう。
過換気症候群
過換気症候群は、不安や恐怖、緊張などのストレスによって急に速く激しい呼吸になってしまうものであり、血液の中の二酸化炭素濃度が減り、血液がアルカリ性となって手足のしびれやめまいなどの症状もあらわれます。
気管支喘息
気管支喘息は、気管支に慢性的な炎症が起こり、そこに刺激が加わることによって、呼吸困難のほかに、咳や喘鳴が起こる病気です。呼吸の際にヒューヒュー・ゼーゼーといった異常な音(喘鳴)がすることが特徴で、これは気道が狭くなることで起こります。
喉頭浮腫
喉頭浮腫は、文字通り喉頭が感染やアレルギー的要因によって浮腫が起こっている状態のことを指します。喉頭浮腫の症状としては、強い喉の痛み(飲み込むときにも痛みを感じる)・呼吸困難・声がこもるなどが挙げられます。
肺炎
肺炎は、細菌やウイルスの感染によって肺に起きる急性の炎症です。肺炎の主な症状は咳・発熱・痰・呼吸困難であり、入院が必要なほど重症化する場合もあります。
COPD
COPDは長期間の喫煙が主な原因となって、肺の機能が低下する病気であり、咳や痰、呼吸困難が主な症状です。喫煙がほとんどの原因ですので、治療では完全に禁煙することが必要です。
まとめ:呼吸困難の症状や対処法について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・呼吸困難は呼吸に伴う違和感や不快感のことである
・呼吸困難の症状としては息切れ・息苦しさ・呼吸がうまく吸えないなどが挙げられる
・呼吸困難の対処法としては、ひじをつけて安定させて座ったり横になって安定させることが挙げられる
・呼吸困難の病気としては、気管支喘息や過換気症候群、COPDなどが挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。呼吸困難は誰しも起こり得るものですが、その症状が強く感じたり、咳なども伴う場合などでは医療機関を受診すると良いでしょう。