終末期(ターミナルケア)とは? medical column
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終末期(ターミナルケア)とは?
終末期医療(ターミナルケア)は、非常にデリケートなものである一方、とても意義のあるケアです。残された生活を心穏やかに過ごせるように、その患者さんやご家族に援助をおこない、身体的な苦痛だけでなく精神的な側面も考える必要があります。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、終末期医療(ターミナルケア)をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
終末期医療(ターミナルケア)とは?
終末期医療(ターミナルケア)とは、病気や障害などの進行により、人生の最期におこなわれる医療のことを指し、余生を平穏に過ごせるように、そして生活の質を保つための処置(医療・看護・介護的ケア)がおこなわれます。
終末期医療(ターミナルケア)のタイミングは?
終末期医療(ターミナルケア)は、症状の進行によって治療による回復が見込めない状態、余命が短い場合にて選択するものになります。例として、末期ガン患者や寝たきりの状態が続いている場合、食事ができない状態などが挙げられます。
終末期医療(ターミナルケア)ではどのようなことがおこなわれる?
では、終末期医療(ターミナルケア)どのようなことがおこなわれるのでしょうか?主に身体的なケア、精神的なケア、社会的なケアがおこなわれ、具体的には以下のとおりです。
<終末期医療(ターミナルケア)の例>
症状管理:吐き気、嘔吐、呼吸困難、便秘などの症状を適切に管理します。個々の症状に応じて適切な対処法を選択します。
心理的なカウンセリング:患者とその家族に対して、心理的な支援やカウンセリングを提供して、ストレスや不安を軽減します。
スピリチュアルケア:自己の存在が消滅するということから生じる苦痛(スピリチュアルペイン)などを和らげます。
栄養サポート:患者の栄養状態を最適化するために、栄養士が適切な食事プランを提供します。
ホスピスケア等:必要に応じて、ホスピス施設での入院ケアや在宅ケアを提供します。患者の状態に応じて最適な環境を選択します。
手技療法:痛みの緩和やリラクゼーションのために、手技療法を提供することもあります。
延命治療について
延命治療とは、回復の見込みがなく、死期の迫った患者に生命をできるだけ長く維持することを目的とした医療行為です。
患者が自力で呼吸できない場合に、人工呼吸器を使用して呼吸を支援したり、摂食・嚥下が困難な場合に、人工的に栄養を補給したりといったことが延命治療の例として挙げられます。
しかし、無理な延命治療は余計な苦痛を与えてしまう場合もあるため、自然な形で最期を迎えることを選択される方もいます。それが、延命治療をおこなわずに、穏やかな終末を迎えたいと望む人がおこなう終末期医療(ターミナルケア)であるというわけです。
終末期医療(ターミナルケア)を受ける場所について
終末期医療(ターミナルケア)を受ける場所としては、医療機関、自宅、ホスピスなどがありますので、事前に本人が安心できる場所はどこなのかをご家族で話しておきましょう。
まとめ:終末期(ターミナルケア)とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・終末期医療(ターミナルケア)は、病気や障害などの進行により、人生の最期におこなわれる医療のことを指す
・終末期医療(ターミナルケア)は、治療による回復が見込めない状態、余命が短い場合にて選択するもの
・終末期医療(ターミナルケア)では、身体的なケア、精神的なケア、社会的なケアがおこなわれる
・延命治療は、死期の迫った患者に生命をできるだけ長く維持することを目的とした医療行為である
以上の点が重要なポイントでした。終末期医療(ターミナルケア)については、事前に家族で話し合っておくことが大切です。