プールや海で感染する可能性のある病気と予防方法 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

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プールや海で感染する可能性のある病気と予防方法

夏が近づくと、多くの人々がプールや海でのレジャーを楽しみにしています。しかし、水場には楽しいだけでなく、さまざまな病気に感染するリスクも存在します。

今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、プールや海で感染する可能性のある病気と予防方法をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

プールや海で感染する可能性のある病気と予防方法

プールでの感染リスク

プールは公共の場であり、多くの人が利用するため、細菌やウイルスが広がりやすい環境でもあります。まずは、プールで感染する可能性のある病気について見ていきましょう。

ノロウイルスなどの胃腸感染症

プールの水を誤って飲み込んでしまうことで、胃腸感染症にかかることがあります。これにはノロウイルスや大腸菌などが含まれます。これを防ぐためには、プールの水を飲み込まないように注意することが大切です。

だたし、プールの水は塩素で消毒をしていることは皆さんご存じのことでしょう。あれは、微生物の繁殖抑制や感染症を予防することが目的となっており、多くの病原体は死滅しています。しかし、プール内で便の失禁があると、ウイルスに水が汚染されてしまうのです。

水虫などの皮膚感染症

プールでの感染リスクがある皮膚感染症の代表的なものとして、水虫や水いぼ(伝染性軟属腫)があります。これらはプールの周辺や、更衣室の床、遊具、ビート板などを介して感染します。

これを防ぐためには、プールに入る前と後にシャワーを浴びて清潔なタオルで体をしっかり拭くこと、また、タオルを共用することはできるだけ避けることが大切です。また、プールサイドや更衣室ではサンダルを履くことも有効です。

レジオネラ肺炎などの呼吸器感染症

プールの水や周囲の湿気は、呼吸器感染症の原因となる細菌やウイルスが繁殖しやすい環境です。特にレジオネラ菌は、温水プールやスパで見られる細菌で、感染すると肺炎(レジオネラ肺炎)を引き起こすことがあります。これを防ぐためには、プール施設が定期的に清掃と消毒を行っているか確認することが重要です。

プール熱(咽頭結膜熱)

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルスによるウイルス性の感染症であり、プールを介した感染もみられるため、プール熱と呼ばれています。プールでの接触やタオルの共用により感染することがあるのですが、近年ではタオルの共用が減ったなどの理由から集団感染の報告は減っています。大人の方でプール熱が疑わしい場合は、一般内科を受診しましょう。

海での感染リスク

海は自然環境であるため、プールとは異なる感染リスクがあります。海水にはさまざまな微生物が存在し、その中には人に害を及ぼすものも含まれます。また、海辺には貝類や魚介類を介して感染する病気も存在します。続いて、海で感染する可能性のある病気を見ていきましょう。

ビブリオ・バルニフィカス感染症

ビブリオ・バルニフィカス感染症は、海水に生息するビブリオ属の細菌によって引き起こされるもので、傷口がある状態で海に入ると、そこから細菌が侵入し感染することがあります。また、この菌に汚染された食品を食べることでも感染します。注意しなければならないのは、肝硬変などの肝臓疾患のある人や鉄欠乏貧血などで鉄剤を内服している人であり、このような人は感染危険度が高いとされています。

その症状は発熱・悪寒・皮膚の激しい痛みなどが挙げられ、ハイリスクの人は魚介類の生食はなるべく避けて、よく加熱すること。また、海で素足になることは避けることが予防として挙げられます。

腸管出血性大腸菌感染症

海水浴中に誤って海水を飲み込んでしまうことで、腸管出血性大腸菌に感染するリスクもあります。特に、海水浴場の水質が悪い場合や、大腸菌の汚染が確認されている場所では注意が必要です。これを防ぐためには、海水を飲み込まないように注意し、海水浴場の水質情報を事前に確認することが重要です。

プールや海で感染する可能性のある病気の予防方法

続いて、プールや海で感染する可能性のある病気の予防方法について見ていきましょう。

衛生管理

個人の衛生管理も感染予防には欠かせません。プールや海に入る前には、必ずシャワーを浴び、体を清潔に保ちましょう。さらに、プールや海から上がった後は、再度シャワーを浴びて体をきれいにすることで、感染のリスクをさらに低減できます。

飲食管理

飲食物にも注意が必要です。特に海辺では、未処理の貝類や魚介類を食べることは避けるべきです。また、プールや海で遊んだ後は、しっかりと手を洗ってから食事をするよう心がけましょう。これにより、胃腸感染症のリスクを減らすことができます。

水分補給

プールや海での活動中は、適切な水分補給も重要です。脱水症状を防ぐために、定期的に水を飲むことを忘れずに。ただし、海水やプールの水を誤って飲まないように注意し、清潔な飲料水を選ぶことが大切です。

まとめ:プールや海で感染する可能性のある病気と予防方法

いかがでしたか?今回の内容としては、
・プールの水や海の水を誤って飲み込んでしまうことで、感染症にかかってしまう場合もある
・プールに入る前と後にシャワーを浴びたり、タオルの共用はしないことが皮膚感染症の予防になる
・海は自然環境であるため、プールとは異なる感染リスクがある
・予防のためには、衛生管理と飲食管理をおこなうことに加えて、水分補給も忘れないこと
以上の点が重要なポイントでした。プールや海でのレジャーは楽しい一方で、感染症のリスクも存在します。この記事で紹介した予防方法を実践することで、安心して夏のレジャーを楽しむことができるでしょう。感染症のリスクを軽減し、安全で健康的な夏を過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。そして糖尿病や高血圧等の生活習慣病の治療もおこなっていますので、ご相談いただければと思います。