悪性高血圧とは? medical column
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悪性高血圧とは?
「高血圧の中には重大な事態が起こる高血圧があるのだろうか…」
「高血圧ってそんなに危ないものなのかな…」
血圧が高めでも、「症状は特にあらわれていない…」という理由で放置している方はいませんか?高血圧はさまざまな病気を引き起こすこともありますし、なかには重篤な事態につながる高血圧もあります。それが、今回のテーマである悪性高血圧です。船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、悪性高血圧について解説していきますので、是非ご覧ください。
悪性高血圧(高血圧緊急症)とは?
悪性高血圧(高血圧緊急症)は、血圧の高度の上昇により、脳・腎臓・大動脈・心臓などに重篤な障害が起こり得る病態です。具体的には、心不全・心筋梗塞・大動脈解離・高血圧脳症などの病気が進行、悪化してしまいます。そのため、悪性高血圧はただちに降圧治療をしなければなりません。悪性高血圧では、原則として入院をして降圧薬を投与します。
悪性高血圧では、収縮期血圧(上の血圧)が180mmHg、拡張期血圧(下の血圧)が120mmHg以上にもなります。正常血圧は、診療室血圧*で、120/80mmHg未満ですので、数値がいかに高いかわかりますね。
*診察室血圧…診察室血圧とは、文字通り病院の診察室で測定した血圧のことをいいます。
高血圧切迫症とは?
高血圧切迫症は、数時間から24時間以内に降圧しなければ、脳や腎臓などに著しい増悪が予測される状態です。高度な高血圧であっても、臓器障害の急速な進行がない場合は、高血圧切迫症として扱われます。
高血圧性脳症
高血圧性脳症は高血圧緊急症に含まれるもので、急激な血圧上昇と脳動脈の動脈硬化によって起こります。頭痛や嘔吐、意識障害、言語障害などがみられ、血圧を下げることによって改善されます。速やかに対処をしなければ、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害などの後遺症が残ったり、死に至ることもあります。そして、慢性的に高血圧な人や腎臓に病気を持つ人に起こりやすいという傾向があります。
悪性高血圧(高血圧緊急症)の原因について
悪性高血圧の原因は、生活習慣などによる高血圧の悪化、高血圧症状の不十分なコントロールなどが挙げられます。そのほか、腎血管性高血圧や慢性腎不全といった腎臓の病気が引き金になることもあります。
悪性高血圧の予防について
悪性高血圧を予防するためには、血圧を正常に保つことが重要です。高血圧は生活習慣の乱れによっても起こるため、生活習慣病の一つとされています。高血圧になる原因には、食塩のとりすぎ、運動不足、飲酒、たばこ、肥満などが挙げられますので、血圧を上げる要因は避けることです。
なぜ肥満や運動不足などは高血圧につながるのか?
肥満や運動不足は動脈硬化を引き起こし、血管が狭くなってしまいます。すると、血液が流れにくくなり、血圧が上がります。また、たばこは血管を収縮させて血圧を上げてしまいます。食塩をとりすぎると、血液中のナトリウムが増え、浸透圧を一定に保つために血液量が増え、結果として血圧が上がるとされています。
まとめ:悪性高血圧とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・悪性高血圧は血圧の高度の上昇により、脳や心臓などに重篤な障害が起こり得る病態である
・高血圧性脳症は高血圧緊急症に含まれるもので、頭痛や嘔吐、意識障害、言語障害などがみられる
・悪性高血圧の原因は、生活習慣などによる高血圧の悪化、高血圧症状の不十分なコントロールなどが挙げられる
・予防には運動不足、飲酒、たばこなど高血圧を引き起こす要因を避けること
以上の点が重要なポイントでした。生活習慣の乱れは、高血圧だけでなくさまざまな病気を招く原因ですので、日頃から健康を意識して規則正しい生活を送るようにしましょう。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)では、高血圧の治療もおこなっています。健康診断で血圧が高いと言われた方、血圧が気になる方などご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟