糖尿病性ケトアシドーシスとは?症状や原因について medical column
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糖尿病性ケトアシドーシスとは?症状や原因について
糖尿病の合併症にはさまざまな病気がありますが、そのなかの一つに急性代謝障害が起こる糖尿病性ケトアシドーシスというものがあります。合併症の知識を深めたりすることで、糖尿病との向き合い方も変わり、血糖コントロールもしっかりおこなえるようになるでしょう。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、糖尿病性ケトアシドーシスをテーマにお届けしていきます。糖尿病に対する理解を深めたい方は最後までご覧ください。
糖尿病性ケトアシドーシスとは?
糖尿病性ケトアシドーシスとは糖尿病による急性の合併症の一つであり、ケトン体が高くなることによって、血液が酸性に傾く状態です。主にインスリンを自身で作ることが難しい1型糖尿病の方に起こります。
糖尿病性ケトアシドーシスの原因について
糖尿病性ケトアシドーシスの原因としては、なんらかの理由によるインスリンの使用中止、外傷や感染症などによってインスリンの必要性が大幅に増加したときが挙げられます。
病気になるとより多くのインスリンが必要になることがありますが、必要とするインスリンを補給しないと、糖尿病性ケトアシドーシスが起こり得ます。
通常健康な人間の身体は弱アルカリ性で保たれているのですが、インスリン不足に伴うケトン体の蓄積により、身体が酸性に傾いてしまうケトアシドーシスの状態になってしまうのです。
糖尿病性ケトアシドーシスの症状について
糖尿病性ケトアシドーシスの症状としては、
・腹痛
・嘔吐/吐き気
・悪心
・全身の倦怠感
・多尿
・呼吸がはやくなる
・口渇感
・呼気のフルーツ臭
・呼吸困難
これらが挙げられます。糖尿病の典型的な症状は口渇や多尿ですが、このような典型的な症状が急激に起こり、悪化すると呼吸困難や腹痛などが起こり得ます。また、酸性に傾いた身体をただそうとして、呼吸がはやくなる場合もあります。
呼気のフルーツ臭に関してはアセトン(ケトン体の一種)が関係しており、脂肪がエネルギーとして使われたときにできるものです。アセトンは一般的に甘酸っぱい果物のような匂いがするとされており、糖尿病でインスリンの分泌が低下して血糖コントロールが十分でないとアセトンは発生しやすくなります。
糖尿病性ケトアシドーシスの診断と治療について
ケトン体と酸の値を測定し、身体が酸性になっていないかを確認します。糖尿病性ケトアシドーシスの治療は、インスリンの補充・点滴をおこないます。
糖尿病性ケトアシドーシスの予防について
糖尿病性ケトアシドーシスを予防するためには、日頃の体調管理と血糖コントロールが大切です。また、自己判断でインスリンを中断しないことです。もし、長期間外に出なければならない事情などがあれば、インスリンを忘れずに持っていくことです。
そのほか、インスリンポンプを使用している場合には、ポンプの外れやチューブの詰まりなどによって、うまく注入できなかったりすることも考えられます。ですので、日頃予備を準備しておくといざというとき良いでしょう。
まとめ:糖尿病性ケトアシドーシスとは?症状や原因について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・糖尿病性ケトアシドーシスは糖尿病による合併症の一つであり血液が酸性に傾く状態である
・糖尿病性ケトアシドーシスの症状は口渇や全身の倦怠感などが挙げられる
・糖尿病性ケトアシドーシスの原因はインスリンの使用中止など
・糖尿病性ケトアシドーシスを予防するにはインスリンの管理が大切
以上の点が重要なポイントでした。糖尿病は合併症に気を付けなければならない病気であり、予防に共通するのは適切な血糖コントロールです。日々の体調管理と血糖コントロールは、意識して生活を送りましょう。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には、糖尿病内科がありますので、糖尿病の疑いがある方などはご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟