高齢者の血圧は上がりやすい?高齢者の高血圧について medical column
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高齢者の血圧は上がりやすい?高齢者の高血圧について
「高齢になると高血圧になりやすいのだろうか…?」
「加齢と血圧の関係を知りたい…」
このような方はいらっしゃいませんか?高血圧は身近な生活習慣病であり、誰しもが耳にする病気であるため、血圧が高くても放ってしまっている年配の方もいるのではないでしょうか?ただし、高血圧にはさまざまなリスクが潜んでいるため、正しい知識を持って対策する必要があります。
そこで今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、「高齢者の血圧は上がりやすいのか?」という点をテーマにお届けしていきます。高齢者の高血圧が気になる方はぜひご覧ください。
加齢に伴って血圧は上がりやすい
結論からして、加齢に伴って血圧は上がりやすい傾向にあります。なぜ、高齢者の血圧は上がりやすいのかというと、年齢を重ねると血管の弾力性が低下するという点がまず挙げられます。もともと血管は弾力性を持っていますが、血管は誰でも老化し、厚く硬くなってしまいます。血管の弾力性が低下して血流が悪くなることによって、血管壁にかかる収縮期圧力が高くなってしまうのです。
また、自律神経も関係しており、加齢によって自律神経の働きが低下すると、血圧変動のリズムが乱れてしまう原因になります。そして、血液がスムーズに流れなくなってしまうのです。
血圧というのは、1日中一定というわけではなく、夜間には血圧は低くなります。しかし、夜間になっても自律神経などの影響から血圧が下がらないこともあるのです。
高齢だから仕方ないといって高血圧を放置しないこと
加齢に伴って血圧は上がりやすいのは事実ですが、高齢だからといって血圧が高いのは仕方ない…といって放置しないことが大切です。血圧が高い状態が続くことによって衰えた血管に強い圧力がかかり、合併症を引き起こすことがあります。
心筋梗塞や大動脈瘤、脳梗塞やくも膜下出血といった病気を、誰しも耳にされたことがあるかと思いますが、これらの病気は高血圧の合併症として起こり得る病気なのです。血圧が高いこと自体に自覚症状がなくても、命に関わる病気に発展してしまう恐れがあるということを、理解しましょう。
高血圧の基準について
安静時での収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上、またはその両方が値以上ですと、高血圧となっています。これらの値は病院やクリニックで測る診察室血圧の基準となっています。
自宅で測る家庭血圧と診察室血圧ですと、数値に違いがあらわれることがあります。それは、測る時間や、病院ですと緊張してしまい、血圧が高くなってしまうことなどが影響しています。家庭で血圧を測る際には、基本的に起床後と就寝前に決まった時間に測定するようにしましょう。
高齢の方は血圧上昇を防ぐポイントを押さえておきましょう
高齢の方は血圧上昇を防ぐポイントを押さえて、高血圧対策をしましょう。血圧と生活習慣というのは密接に関係していますので、以下のポイントを押さえていただければと思います。
・ウォーキングなどの有酸素運動をおこなう
・塩分の過剰摂取に気を付ける
・しっかり睡眠をとる
・肥満にならないように体重管理をする
・過度な飲酒を控える
・たばこを禁煙する
高血圧は生活習慣病の一つですが、このような対策はそのほかの生活習慣病を予防することにもつながります。
まとめ:高齢者の血圧は上がりやすい?高齢者の高血圧について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・加齢によって血管は老化し弾力性が低下してしまう
・血管の弾力性が低下して血流が悪くなることで収縮期圧力が高くなってしまう
・加齢に伴って血圧は上がりやすいものの放置は厳禁
・生活習慣を見直して高血圧対策をすること
以上の点が重要なポイントでした。高齢者の高血圧は合併症のリスクもありますので、自宅で血圧を測ったりして、健康管理をしっかりおこないましょう。
高血圧の疑いのある方や血圧が気になる方などは、船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)までご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟