ノロウイルスの症状とは?~発熱・吐き気・下痢・腹痛など~ medical column
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ノロウイルスの症状とは?~発熱・吐き気・下痢・腹痛など~
「ノロウイルスに感染した場合の症状について知りたい…」
「ノロウイルスってどんなウイルスなのだろう…」
冬になるとニュースなどで耳にすることが多くなるノロウイルスですが、皆さんはどのような症状があらわれるウイルスかご存じでしょうか?特にこれまで気にしていなければ、もちろん予防対策をされてこなかったことと思います。しかし、ノロウイルスは感染力が強いため、知識を深めて日頃から意識することが大切です。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、ノロウイルスの症状などをテーマにお届けしていきます。
感染性胃腸炎とは?
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症であり、細菌によるものを細菌性胃腸炎、ウイルスによるものをウイルス性胃腸炎と呼びます。原因となるウイルスや細菌によって細かな症状は異なるものの、主な症状が下痢・嘔吐になります。
ウイルス性胃腸炎の代表的な原因としては、ノロウイルスやロタウイルスが挙げられます。
ノロウイルスの症状とは?
ノロウイルス感染症は、ノロウイルスというウイルスが原因となって胃腸炎を引き起こします。ノロウイルスは感染力が非常に高いため、特に冬の時期に流行し、集団感染することもあります。そんなノロウイルスの症状としては、下痢・嘔吐・嘔吐・腹痛・倦怠感・発熱などが挙げられます。発熱が起こるのは半数程度であり、38度を超えることはあまりありません。
ノロウイルスの感染経路は?
ノロウイルスの感染経路としては、下記のような例が挙げられます。
・感染者の吐しゃ物や便を介して感染
・食品を取り扱う人が感染しており、その人の調理物を介して感染
・十分に加熱されていない食品(牡蠣など)を口にして感染
感染者の吐しゃ物や便を介した感染に関しては、手袋着用や消毒が不十分であることによって起こったり、それらが乾燥してウイルスが空中に舞って起こります。また、食品の加熱不足や調理器具の洗浄・消毒不足が原因になります。調理を仕事にされている方は、ノロウイルスの感染やその疑いがある場合には、調理作業を避けなくてはなりません。
ノロウイルス予防の基本
ノロウイルスは、吐しゃ物や便、食品などから感染することがお分かりいただけたかと思います。ノロウイルスの予防としては、これらに注意することが必要であるため、調理や食事の前、帰宅時やトイレの後、おむつの交換などをおこなった後は必ず手洗いすることが大切です。また、便や吐しゃ物を処理する際にはマスクや手袋を着用して、飛沫を吸い込まないように、そして直接触れないようにしましょう。
家族がノロウイルスになったら?
家族がノロウイルスになれば、次亜塩素酸ナトリウムでこまめに消毒し、ペーパータオルを使うなどして、タオルの共有は避けましょう。また、トイレが2つある場合などであれば、トイレも分けると良いでしょう。
ノロウイルスの潜伏期間と持続期間について
ノロウイルスの潜伏期間は1日~2日程であり、下痢や嘔吐などの症状も1日~2日程でよくなります。ただし、症状がおさまっても、便から長期間ウイルスが排出されますので、二次感染の予防が必要になります。ウイルスが排出される期間は、発症から1~2週間程とされています。
まとめ:ノロウイルスの症状とは?~発熱・吐き気・下痢・腹痛など~
いかがでしたか?今回の内容としては、
・感染性胃腸炎は細菌やウイルスなどの病原体による感染症であり、主な症状が下痢や嘔吐である
・ノロウイルスの症状は下痢・嘔吐・嘔吐・腹痛・倦怠感・発熱などが挙げられる
・ノロウイルスは便や吐しゃ物、食品などを介して感染する
・ノロウイルスの潜伏期間は1日~2日程であり、下痢や嘔吐などの症状も1日~2日程でよくなる
以上の点が重要なポイントでした。ノロウイルスは感染力の強いウイルスであるため、周りの人に感染者が出てしまった場合や、流行時期には特に注意しましょう。