血栓症の原因・症状・治療について|血栓症の初期症状は? medical column
- TOP
- 血栓症の原因・症状・治療について|血栓症の初期症状は?
血栓症の原因・症状・治療について|血栓症の初期症状は?
血栓症が一体どのような病気であるか皆さんはご存じですか?血栓症は生命にもかかわるものであり、健康意識を高めるためにもこの病気については知っておくことをおすすめします。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「血栓症」をテーマにお届けしていきます。血栓症の原因や症状(初期症状)などについて知りたい方はぜひご覧ください。
血栓症とは?
血栓症とは、血液中でできた血栓(血の塊)によって、血の流れを止めてしまう病気です。血栓症は脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓などに代表される病気であり、生命にもかかわります。
動脈血栓症と静脈血栓症について
血栓症は、動脈血栓症と静脈血栓症の2つに分けられます。動脈血栓症は血流の速い部位での血栓であり、代表的な病気としては、脳梗塞・心筋梗塞・末梢動脈血栓症が挙げられます。静脈血栓症は血流の遅い部位での血栓であり、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)・肺塞栓が代表的な病気として挙げられます。動脈は心臓から体の末端に向けて血液を送り、静脈は体の末端から心臓に向けて血液を送ります。
血栓がつまる場所によってさまざまな病気になる
血栓がつまる場所によってさまざまな病気になり、心臓の血管が詰まると心筋梗塞、脳の血管が詰まると脳梗塞、足の血管が詰まると下肢急性動脈血栓症となります。
血栓症の症状について
血栓症の症状は、血栓ができる場所によってあらわれる症状は異なるわけですが、足の静脈に血栓ができた場合には、足の痛み・腫れ・あかみなどの症状があらわれます。
血栓症の初期症状について
ふくろはぎの痛み・むくみ・手足のしびれ・胸の痛み・息切れ・めまい・言語障害・頭痛・吐き気・嘔吐などが挙げられます。
血栓症の原因について
動脈血栓症の原因は、動脈硬化・不整脈・弁膜症・血管炎・脱水症状などが挙げられます。血液がドロドロしていたり、血液の流れがよどんでいたりすることが原因となって血栓ができます。静脈血栓症は、長時間手足を動かさないでいる・ギブス固定・妊娠・肥満・心疾患などが挙げられます。長時間同じ姿勢によって起こるエコノミー症候群を、耳にされたことがある方はあるでしょう。長時間同じ姿勢をとることによって、足の静脈に血栓ができる場合があります。
肺塞栓症について
足の静脈に血栓ができるエコノミー症候群ですが、その血栓がはがれて肺の血管を塞いでしまう病気のことを、肺塞栓症といいます。つまり、血栓というのは血管壁からはがれて血流に乗り、別の血管に運ばれることがあるのです。
血栓症の治療方法について
血栓症の治療方法には、血栓を溶かす作用のある血栓溶解薬や、血液が固まらないようにする抗凝固薬を使った薬物療法があります。また、場合によってはカテーテル治療や外科手術がおこなわれます。
血栓症の予防方法
動脈血栓症の予防には、生活習慣病の予防・適度な運動・バランスの良い食事・内臓脂肪を減らすといったことが挙げられ、静脈血栓症の予防には、長時間同じ姿勢でいないこと・ストレッチをすることなどが挙げられます。
まとめ:血栓症の原因・症状・治療について|血栓症の初期症状は?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・血栓症は、血液中でできた血栓(血の塊)によって、血の流れを止めてしまう病気である
・血栓症は、動脈血栓症と静脈血栓症の2つに分けられる
・動脈血栓症の原因は、動脈硬化・不整脈などが挙げられ、静脈血栓症の原因は手足を長時間動かさないことなどが挙げられる
・血栓症の治療には、血栓溶解薬・抗凝固薬を使った薬物療法や外科手術がおこなわれる
以上の点が重要なポイントでした。血栓症は生命にも関わる病気ですので、運動をしたり正しい生活習慣を身に着けて予防しましょう。