狭心症とは?|症状・原因・治療について解説! medical column
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狭心症とは?
狭心症は、心臓の冠動脈が狭くなることで心臓の筋肉に供給される酸素が不足し、胸の痛みなどが起こる病気です。
狭心症の症状
狭心症の症状としては、締め付けられるような胸の痛みや圧迫感、動悸や息苦しさが挙げられます。
狭心症の種類
続いて、狭心症の種類について見ていきましょう。
労作時狭心症
運動をしたり仕事をしたり、身体を動かしているときに症状があらわれるものを労作時狭心症といいます。労作時狭心症は、身体を動かすことによって負荷がかかり、酸素が心臓に十分に届かなくなって起こります。
安静時狭心症
身体が冷えた時や寝ている時など、安静にしているときなどに症状があらわれるものを安静時狭心症といいます。
安定狭心症
狭心症の症状が数か月以上安定しており、心筋梗塞への移行の心配のないものを安定狭心症といいます。
不安定狭心症
不安定狭心症は、発作の回数が増えたり、痛みが強くなったり、労作時や安静時でも発作が起こるといったもので、心筋梗塞の前段階である状態です。
狭心症の原因
狭心症の主な原因は動脈硬化が挙げられます。動脈硬化とは、文字通り動脈(心臓からの血液を全身に運ぶ血管)が硬くなって弾力性が失われた状態であり、動脈硬化によって血管が詰まりやすくなってしまいます。血管がコレステロールなどによって狭くなってしまうことで、血の巡りが悪くなって狭心症になり、それを放置することによって最終的には心筋梗塞を引き起こします。
狭心症と心筋梗塞の違いとは?
狭心症は冠動脈が狭くなることで、心筋に十分な栄養や酸素が届かなくなる状態であり、心筋梗塞は完全に冠動脈が詰まっている状態です。つまり、狭心症が進行することで心筋梗塞が起こるわけですが、狭心症の症状がなく、突然心筋梗塞を起こす方もいらっしゃいます。
狭心症の原因になる動脈硬化を早める要因は?
狭心症の原因になる動脈硬化を早める要因としては、脂質異常症・高血圧・糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。脂質異常症は血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質が増えすぎた状態で、高血圧は血圧が慢性的に高い状態であり、糖尿病は高血糖状態が慢性的に続く状態です。また、生活習慣病だけでなく、タバコや肥満も動脈硬化を早める要因となります。
狭心症の治療
狭心症の治療には、薬物療法・カテーテル治療・バイパス手術といった方法があります。薬物療法では、冠動脈を広げて血流を良くしたり、血液をサラサラにする薬などが用いられます。カテーテル治療は、カテーテルという細い管を使って冠動脈を広げる治療方法になります。バイパス手術は、狭くなった血管の先に新しい血管をつないで、血流の流れをつくる手術になります。
狭心症の予防方法
狭心症を予防するためには生活習慣の見直しが大切であるため、適度な運動や睡眠時間をしっかり確保するようにしましょう。生活習慣病も狭心症の原因になるため、生活習慣病にならないようにするのがポイントです。
まとめ:狭心症とは?|症状・原因・治療について解説!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・狭心症は心臓の冠動脈が狭くなることで胸の痛みが起こる病気である
・狭心症の主な原因は動脈硬化である
・狭心症の治療には薬物療法、カテーテル治療、バイパス手術がある
以上の点が重要なポイントでした。狭心症は心筋梗塞につながることもある病気であるため、早期発見が大切です。締め付けられるような胸の痛みがある場合は、診察を受けることをおすすめします。