医薬品添加物とは?有効成分についても解説! medical column
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医薬品添加物とは?有効成分についても解説!
医薬品というのは、治療目的の症状に直接作用する成分だけでなく、さまざまな成分が含まれて作られています。直接作用する成分以外は不要と思われるかもしれませんが、その添加物は薬を作るうえでは必要なものなのです。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「医薬品の有効成分や添加物」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
医薬品の種類について
医薬品は大きく医療用医薬品とOTC医薬品に分類されます。医療用医薬品は、基本的に医療機関で診察を受けた上で処方される薬のことであり、OTC医薬品は基本的にドラッグストアなどで、処方箋がなくても購入できる薬となっています。
OTC医薬品はさらに、要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品に分類されます。第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品はドラッグストアや通販サイトで購入できますが、要指導医薬品については通販サイトでは購入できません。また、ドラッグストアで購入する場合にも、直接手の届かない場所に陳列されているため、必要な場合は薬剤師にお伝えしなければなりません。(第一類医薬品も同様に直接手の届かない場所に陳列されています)
医薬品における有効成分とは?
医薬品における有効成分とは、その医薬品に含まれる成分の中で治療目的のものに効果があらわれる成分のことをいいます。
医薬品添加物とは?
医薬品添加物とは、医薬品に含まれる成分の中で有効成分以外の成分のことをいいます。医薬品添加物はあらゆる薬に含有されていますが、もちろんこの添加物は意味があって含まれています。また、医薬品の中には9割近くが添加物であるものも存在しています。
医薬品添加物の役割とは?
医薬品添加物は意味があって含まれていることを前項でお伝えいたしましたが、その役割としては下記のようなものが挙げられます。
・医薬品を飲みやすくする
・医薬品の匂いや苦みを軽減させる
・医薬品の製剤化を容易にする
・品質の安定化を図る
・有効成分の有用性を高める
錠剤の種類
医薬品添加物の役割として、医薬品を飲みやすくする、医薬品の匂いや苦みを軽減させる等を紹介しましたが、錠剤の種類を知ることでより理解しやすくなります。また、医薬品と一口に言っても、効率的に効果があらわれるように作られていることがわかるでしょう。
錠剤の種類としては、素錠・糖衣錠・フィルムコーティング錠・徐放錠・腸溶錠・チュアブル錠・口腔内崩壊錠があります。それぞれについて見ていきましょう。
素錠とは?
素錠は、薬の成分を圧縮して成形した錠剤であり、表面は何も加工していないものになります。また、素錠は裸錠ともいいます。
糖衣錠とは?
糖衣錠は、薬の表面を糖衣で覆った薬であり、苦味や臭いをカモフラージュできます。
フィルムコーティング錠とは?
フィルムコーティング錠は、湿気や光によって効果が減ってしまう成分を守るためや、臭いを隠すためフィルムで覆った錠剤です。
徐放錠とは?
徐放錠は効果が長く続くように、ゆっくりと溶ける錠剤です。
腸溶錠とは?
腸溶錠は胃酸によって成分が変化したり、胃を刺激してしまう成分が胃で溶けないように、腸で溶ける膜がある錠剤です。
チュアブル錠とは?
チュアブル錠は、かみ砕いて服用する錠剤です。
口腔内崩壊錠とは?
口腔内崩壊錠は、舌の上にのせると自然に崩れていく錠剤です。
まとめ:医薬品添加物とは?有効成分についても解説!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・医薬品に含まれる成分の中で、治療目的のものに効果があらわれる成分のことを有効成分という
・有効成分以外の成分が医薬品添加物である
・医薬品添加物は、苦味を消したり飲みやすくしたりするためなどに含まれている
・錠剤の種類には、糖衣錠やチュアブル錠などがある
以上の点が重要なポイントでした。錠剤一つとってみても、さまざまな種類がありますので、もし現在服用している薬が飲みづらい場合は、医師に相談しましょう。医師に相談することで、別の剤形の薬を処方してもらえる場合があります。