薬の一包化(一包化調剤)とは?どのようなメリットがある? medical column
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薬の一包化(一包化調剤)とは?どのようなメリットがある?
「服用する薬が多くて時々飲み間違えてしまう…」
「薬の飲み間違いを防止する方法はないだろうか…」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?薬の飲み間違いを防止するために、おすすめできるのが薬の一包化です。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「薬の一包化」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
薬の一包化(一包化調剤)とは?
薬の一包化(いっぽうか)とは、処方された薬を1袋にまとめることをいい、服用タイミングが同じ複数の薬をパックにできます。例えば、朝食後用に1包、昼食後用に1包、夕食後用に1包というような分け方が可能です。袋には、服用タイミングや日付などの印字ができますので、服用時に迷わず簡単に薬を飲むことが可能です。
薬の一包化を希望する場合はどうすればいいのか?
薬を一包化してもらいたい場合には、病院(クリニック)で医師に一包化したい旨を伝えましょう。そうすれば処方箋に一包化指示の記載がなされ、調剤薬局にて薬剤師の方が薬をまとめてくれます。
薬の一包化に適さない薬もある
薬には、特別な管理が必要である薬や、光や湿度に弱い薬でシートから取り出すと品質が劣化する薬などもありますので、薬の一包化を希望した場合であっても、一包化できないことがあります。
どのような人が薬の一包化が適しているのか?
薬というのは、用法・用量をしっかり守ることが大切であり、用法・用量を守らなければ薬が効きすぎてしまったり、副作用があらわれる原因となってしまいます。そのため、飲み間違いや飲み忘れをおこしてしまう方、服用する薬の数が多い方に適しています。
薬の一包化のメリットとは?
続いて、薬の一包化のメリットについて見ていきましょう。
飲み間違いを防げる
前項で、飲み間違いや飲み忘れを起こしてしまう方に適しているとお伝えしましたが、より具体的にお伝えすると、高齢となり家族の服用のサポートが必要な場合でも、ご家族の負担が減り、管理しやすいというメリットがあります。また、どうしても服用時に一緒に居れないこともあるかと思いますが、そのような場合でもそれぞれの薬が個別包装された場合よりも、飲み間違いを防止することができます。
紛失を防ぐことができる
薬の種類が多くなると、紛失がおこってしまう場合があります。一包化すれば、管理するパックの個数も減るため、紛失の防止につながります。
自分で薬を分ける手間が省ける
複数種類の薬がある場合、飲み間違いのないように薬を分ける方もいるでしょう。それが煩わしいと思っている方もいるかもしれませんが、一包化をしてもらうだけでその手間が省けます。
手や目が不自由な人に適している
手や目が不自由である場合、個別に包装された薬を取り出すのも苦労してしまいます。何種類もの薬を取り出すのが難しい方であっても、簡単に飲めるという点もメリットです。
薬の一包化のデメリットとは?
薬の一包化のデメリットとしては、調剤してもらう時間が増える(待ち時間が増える)という点が挙げられます。また、1つにまとめられるため、それぞれの薬が何の薬であるのか分かりづらくなるというデメリットがあります。そのほか、一包化することで実費がかかる場合があります。
まとめ:薬の一包化(一包化調剤)とは?どのようなメリットがある?!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・薬の一包化(いっぽうか)とは、処方された薬を1袋にまとめることをいう
・薬を一包化してもらいたい場合には、医師に相談すること
・薬の一包化のメリットには、飲み間違いの防止や紛失を防げるといった点が挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。薬の一包化には、調剤してもらう時間が増えるというデメリットがあるものの、多くのメリットがありますので、薬の飲み間違いがある方は検討されると良いでしょう。