ロコモティブシンドロームとは?|原因や症状について解説! medical column
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ロコモティブシンドロームとは?|原因や症状について解説!
皆さんはロコモティブシンドロームという言葉を聞いたことがありますか?ロコモティブシンドロームは加齢とともに起こり得る移動機能低下状態であり、高齢の方は健康寿命を延ばすために避けたいものとなっています。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「ロコモティブシンドローム」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
ロコモティブシンドロームとは?
ロコモティブシンドロームとは、加齢に伴う筋力の低下や関節の病気などによって、移動機能が低下した状態を指します。それによって寝たきりや要介護になってしまったり、そのリスクが高い状態であるため、50歳を過ぎてから運動器に心配がある…という方は早いうちから対策をとっていくことが大切です。
骨・関節・軟骨・筋肉といった運動器を長持ちさせてロコモティブシンドロームを予防することが、健康寿命を延ばしていくことに必要です。ちなみに、がんの治療によって骨や関節などの運動器に障害が起こる状態は、がんロコモとも呼ばれています。
ロコモティブシンドロームの症状
ロコモティブシンドロームは、骨粗しょう症や関節リウマチなど、その原因となった病気によって細かくは異なりますが、歩行が難しくなるほど余計に筋肉量は低下していってしまいます。歩行が難しくなってその機会が減少することによって、筋肉量の低下だけではなく精神面でも大きな影響を与えてしまうでしょう。ですので、そうならないための事前の予防が大切なのです。
ロコモティブシンドロームの原因
ロコモティブシンドロームの原因としては、まず一つ運動習慣のない生活が挙げられます。歳を重ねると歩いたり運動したりする機会が減りがちで、動かさなければ運動器は衰えていってしまいます。また、肥満も原因であり、体重が重いとそれだけ腰や膝の関節に大きな負担をかけてしまいます。逆に痩せすぎることによっても、筋肉や骨が弱くなってしまいますので、体重を管理し標準体重を目指す必要があります。
そのほか、スポーツや事故も挙げられます。年齢を重ねると思わぬところで転倒してしまうことがあり、それによって歩行が困難になってしまう場合がありますし、運動のしすぎで関節を酷使してしまうことでロコモティブシンドロームにつながる場合もあります。
ロコモティブシンドロームの予防方法は?
ロコモティブシンドロームを予防するためには、何より運動習慣が大事で、日常生活の中で身体を動かし、負荷をかけることで運動器の機能を維持することができます。また、食事でも予防することができます。タンパク質とカルシウムを意識し、牛乳や鶏むね肉、イワシや小松菜などの食べ物を口にしましょう。運動習慣のない方は、ウォーキングなど身近なものからはじめていきましょう。
通院が困難な場合はどうすればいい?
ロコモティブシンドロームによって通院が困難であるが、症状を診てもらいたい、体調不良で医師に診療してもらいたい…といった場合は、往診や訪問診療といった選択肢もあります。往診とは、医師がその都度要請を受けてご自宅などまで診療に伺うもので、訪問診療は毎週何曜日の何時から…などのように定期的に医師や看護師が医療サービスを提供するものになります。
まとめ:ロコモティブシンドロームとは?|原因や症状について解説!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・ロコモティブシンドロームは、運動器に障害が起きて移動機能が低下した状態である
・ロコモティブシンドロームの原因は、運動習慣のない生活や太りすぎ、痩せすぎといったものが挙げられる
・ロコモティブシンドロームの予防は、何より運動習慣が大事である
・通院が困難な場合は、往診や訪問診療といった治療の選択肢がある
以上の点が重要なポイントでした。