メタボリックシンドロームとは?肥満とは異なる? medical column
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メタボリックシンドロームとは?肥満とは異なる?
メタボリックシンドロームをただの肥満と勘違いしている人は多いですが、実はメタボリックシンドロームと肥満には違いがあります。また、メタボリックシンドロームは重い病気につながることがあるため、予防が大切です。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「メタボリックシンドローム」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
メタボリックシンドロームとは?
ウエスト周囲径が男性の場合85cm、女性の場合は90cm以上で、かつ血圧・血糖・脂質のうち2つ以上が異常である場合をメタボリックシンドロームといいます。既にご存じの方も多いですが、メタボリックシンドロームは、メタボと略されます。
メタボリックシンドロームと肥満の違いについて
メタボリックシンドロームは前項で述べたように、肥満に加えて血圧・血糖・脂質が2つ以上基準値から外れたものであるため、単なる肥満とは異なります。つまり、血圧などに異常がなく単に体重が重たい場合は、肥満であってメタボリックシンドロームではないということですね。
メタボリックシンドロームのリスクについて
メタボリックシンドロームはなぜいけないのか?という点は、高血圧や脂質代謝異常症などに加えて内臓肥満である場合、脳卒中や心臓病を招く可能性を非常に高めてしまうためです。生活習慣病も肥満も、動脈硬化を進行させる原因であるため、メタボリックシンドロームは血管の病気になりやすいというリスクがあることを、覚えておきましょう。
メタボリックシンドロームを招きやすい食習慣とは?
メタボリックシンドロームを招きやすい食習慣としては、不規則な食事時間が挙げられ、間食が増えがちとなって、カロリーオーバーを引き起こします。また、逆に朝食を抜いてしまう場合は、次の食事で過食になりがちで、こちらもカロリーオーバーを招きます。
食事の嗜好もメタボリックシンドロームと関わりがあり、からあげなどの揚げ物や濃い味付けのものは脂質代謝異常症や高血圧の原因となります。外食が多い方は特に気を付けましょう。
メタボリックシンドロームの予防方法
続いて、メタボリックシンドロームの予防方法について見ていきましょう。
内臓脂肪を減らす
内臓脂肪を減らすために、ランニングなどで身体を動かすようにしましょう。身体を動かして筋肉が付けば基礎代謝が良くなり、安静時の消費エネルギーが増えます。運動はストレス解消効果があったり免疫力をアップさせたり、インスリンの働きが良くなったりといった効果がありますので、生活習慣病の予防には適しています。
<内臓脂肪を減らすアイデア>
・仕事の合間にストレッチをおこなう
・出勤に自転車を活用する
・目的地から遠い場所に駐車する
・目的地から一駅分遠い駅で下車する
・エスカレーターは利用せずに階段を使う
このように、生活の中で身体を動かすことを取り入れるようにしましょう。
よく噛んで食べること
早食いは過食の原因になるため、よく噛んで食べることを意識しましょう。ただし、食事時間をゆっくりかけすぎてしまうことも、かえって食べ過ぎを招きますので、決まった時間にメリハリをつけて食事を摂ると良いでしょう。また、朝食を抜いたりせず1日3食口にするようにしましょう。
まとめ:メタボリックシンドロームとは?肥満とは異なる?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・メタボリックシンドロームは内臓脂肪に、高血圧や脂質代謝異常症が組み合わさったものである
・高血圧や脂質異常の見られない内臓脂肪は、単なる肥満である
・メタボリックシンドロームは、脳卒中や心臓病を招く
・メタボリックシンドロームを予防するためには、内臓脂肪を減らすために運動をすることである
以上の点が重要なポイントでした。メタボリックシンドロームは生活習慣を見直すことで事前に予防できます。健康習慣を意識して生活し、あらゆる病気を予防しましょう。