呼吸器疾患の急性増悪とは? medical column
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呼吸器疾患の急性増悪とは?
医学用語であるため一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、自身の病気について調べていたら、急性増悪という言葉を何度か目にした…。また、医師の口から増悪という言葉を耳にしたという方もいるかもしれませんね。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「急性増悪」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

急性増悪(きゅうせいぞうあく)とは?
増悪とは、もともと悪かった状態がさらに悪くなることを指し、COPDなどの元々の疾患が急激に悪くなることを急性増悪といいます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは?
COPDとは、肺気腫と慢性気管支炎を合わせた病気の総称であり、正式には慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)といいます。症状としては、息切れと長く続く咳が挙げられ、タバコを主とする有害物質を長期的に吸い込むことによって、肺が炎症を起こした病気です。
タバコを長期的に吸っていて、少しの動作で息切れしやすかったり、一日に何度も咳が出る場合、また、呼吸をするときにぜーぜーひゅーひゅーといった変な音が出る場合には、COPDの可能性があります。
COPD急性増悪について
COPD急性増悪は、息切れや咳の症状が急激に悪くなることを指し、急性増悪になると痰の色は黄色や緑色になります。入院が必要になることもあり、症状が重たい場合には命に関わる場合もあります。
COPD急性増悪の原因とは?
COPD急性増悪の原因は、インフルエンザウイルスやアデノウイルス、コロナウイルスなどの呼吸器感染症によるものと、大気汚染が挙げられます。原因不明の場合もありますが、インフルエンザなどの感染症にかからないようにすることが大切です。
COPD急性増悪の治療
COPD急性増悪の治療としては、気管支拡張剤や抗菌薬の使用、ステロイド治療や酸素投与などがおこなわれます。喀痰の量が増えたり、喀痰が黄色や緑色になってきたり、発熱があったりすると抗菌薬の投与が考慮されます。また、COPD自体の治療として、禁煙が不可欠です。一旦低下した肺の機能回復は難しいものの、生活をスムーズにさせるためには必要です。
COPDの増悪は命にもかかわることがありますが、インフルエンザワクチンはCOPDの増悪による死亡率を下げることができるとされています。インフルエンザに伴い肺炎を起こして入院するケースが見受けられますが、インフルエンザワクチンを接種することによって重症化を防ぐ効果が期待できます。
喘息の急性増悪について
喘息の経過中に、重い発作を起こすことで入院となることもあり、喘息の重い発作を急性増悪といいます。そして、肺機能がいつもより低下しており、息切れ・喘鳴・胸のしめつけ感が増します。
喘息の急性増悪を起こす原因としては、喘息以外の合併症やストレス、処方された薬を用法・用量を守っていなかったことなどによって起こります。
心不全の急性増悪について
循環器疾患の心不全は急性増悪を繰り返しながら、症状は徐々に悪化していきます。急性心不全の多くは慢性心不全の急性増悪であり、急性増悪の原因として不眠・ストレス・感染症・過労が挙げられます。
まとめ:呼吸器疾患の急性増悪とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・COPDなどの元々の疾患が急激に悪くなること急性増悪という
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、肺気腫と慢性気管支炎を合わせた病気の総称である
・COPD急性増悪の原因は、呼吸器感染症によるものと大気汚染が挙げられる
・喘息の急性増悪を起こす原因は、喘息以外の合併症や用法・用量を守らず薬を服用していたことなどが挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。急性増悪という言葉は一般的ではありませんが、自身の病気に関心を持つことは、健康管理を徹底するようになるきっかけにもなります。症状悪化を防ぐためにも、医師の指示を仰ぎながら治療に励みましょう。