薬の飲み間違いの原因と対策|高齢者の薬の注意点についても紹介! medical column
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薬の飲み間違いの原因と対策|高齢者の薬の注意点についても紹介!
薬を飲み間違えてしまうことが多い方や、薬の飲み間違いに対策をしたい方はいらっしゃいませんか?今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「薬の飲み間違いの原因と対策」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
薬の飲み間違いの原因
まずは、薬の飲み間違いの原因について見ていきましょう。
複数種類の薬を服用している
服用する薬が複数種類存在し、それぞれ服用するタイミングが異なる場合、服用タイミングを間違えてしまったり、薬を多く飲み過ぎてしまうことが考えられます。
服用目的を理解する
診察を受けて医者が薬を出すのを飲んでいるだけ、というように薬を服用する目的を理解せずに飲んでいると飲み間違いは起こりやすくなります。なぜ服用するのか?という点を理解することが大切です。
服用したことを忘れる
薬を長期的に服用していると、ついつい服用したかどうかを忘れてしまうことがあります。また、そもそも認知機能が衰えた高齢者の場合には、薬の管理・把握が難しくなってしまいます。
子供の手の届く範囲に薬がある
子供の手の届く範囲に薬がある場合、薬で遊んでしまったり子供が誤飲してしまう原因になります。
薬の飲み間違いの対策
続いて、薬の飲み間違いの対策について見ていきましょう。
服用する時間別に薬を分ける
複数種類の薬があり、飲むタイミングが違う場合には、服用する時間別に薬を事前に分けておくという方法が薬の飲み間違いに効果的です。薬の収納ボックスや壁に掛けられるお薬カレンダーなどが市販されていますので、服用対策に便利な商品を活用すると良いでしょう。また、服用タイミングが同じ薬や1回に数種類の錠剤を服用する場合などにおいて、まとめて1袋にする一包化というものがあります。
薬の服用を間違えてしまうことがあり、一包化したいことを医師に伝えれば、調剤にて一包化してもらえます。
添付文書にしっかり目を通す
薬の添付文書には、効能・効果、副作用、用法・用量などの情報が記載されています。服用する前には、添付文書にしっかり目を通すことが大切です。
服用記録をつける
薬を飲んだことを忘れないように服用記録をつけるのも、飲み間違い防止につながります。日記帳のようなものでも良いですが、スマートフォンのアプリでも服用した記録をつけるものが出ています。
子供の手の届かない棚に置く
子供による薬の誤飲を防ぐためには、子供の手が届かない範囲に薬をしまうことです。基本的に多くの薬は、直射日光の当たらない場所に保管する必要があります。
高齢者の薬の注意点
高齢者の場合、筋肉だけでなく肝臓や腎臓などの臓器の機能が低下しているため、薬が効きすぎてしまうことがあり、副作用の心配も多くなります。高齢になると持病を持つ方も多く、薬の量は増えてしまいがちです。
薬が効きすぎてしまうことがある高齢者にとって飲み間違いは、副作用によって大きな問題となることもあるため、注意が必要です。薬の飲み間違いが多い場合は、家族などによって支援体制を整える必要があるでしょう。
高齢者が気を付けたい副作用
高齢者の方は転倒によって寝たきりになってしまうことがあり、それが認知症につながる可能性もあります。また、歳を重ねるにつれて、転びやすくもなりますし、骨折もしやすくなります。薬の中には、めまい・ふらつきが起きやすい薬があり、転倒を誘発することがありますので、注意したい副作用であると言えます。
まとめ:薬の飲み間違いの原因と対策|高齢者の薬の注意点についても紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・薬の飲み間違いの原因としては、服用目的の理解が足りない、服用する薬の種類が多いなどが挙げられる
・薬の飲み間違い対策としては、服用する時間別に薬を分ける、一包化、服用記録をつけるなどが挙げられる
・高齢者の飲み間違いは副作用の心配が大きくなるため、飲み間違いが多ければ支援体制を整える必要がある
以上の点が重要なポイントでした。薬の飲み間違いは注意が必要ですので、今回の内容を参考にしていただければと思います。