蕁麻疹とは?症状・原因・治療について medical column
- TOP
- 蕁麻疹とは?症状・原因・治療について
蕁麻疹とは?症状・原因・治療について
皮膚に出る赤い発疹をすべて蕁麻疹と呼ぶ方もいますが、蕁麻疹は特定の発疹のことを呼びます。では、蕁麻疹はどのようなものであり、どのような症状があるのでしょうか?
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より「蕁麻疹」をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
蕁麻疹とは?
蕁麻疹とは、皮膚の一部が虫に刺されたあとのように赤くくっきりと盛り上がり、かゆみを伴う膨疹ができる病気です。蕁麻疹は赤みや強いかゆみを伴うものの、1日以内に治まることが多いという特徴があります。
毎日のように蕁麻疹を繰り返し、発症して1ヵ月以上経過するものを慢性蕁麻疹と呼びます。対して1ヵ月以内のものを急性蕁麻疹と呼びます。
蕁麻疹の症状
蕁麻疹は、皮膚の一部が虫に刺されたあとのように赤くくっきりと盛り上がるということをお伝えしましたが、その形状は数ミリの円形や楕円形のものから直径10センチのものまで、幅広い盛り上がりができます。
かゆみはチクチクとした痛みを伴うことや、焼けつくような痛みが出ることもあります。蕁麻疹は一度消えたと思ったら、別の場所にあらわれたりして体中にできることもあります。蕁麻疹はどこにでもできる可能性はありますが、首・頬・臀部・腹部・太腿など皮膚の柔らかい場所にできやすいという傾向があります。
蕁麻疹の原因
蕁麻疹の原因としては、感染・運動・寒さや暑さといった環境による刺激・日光・アレルギーなどが挙げられます。また、ストレスによっても蕁麻疹を引き起こす可能性があります。
寒さや暑さ、日光といった刺激によって起こる蕁麻疹を物理性蕁麻疹と呼び、食べ物や薬剤などの特定の物質によって起こる蕁麻疹をアレルギー性蕁麻疹と呼び、運動や入浴などで汗をかいたときに起こる蕁麻疹をコリン性蕁麻疹と呼びます。
しかし、蕁麻疹の原因がはっきりしないことも多く、慢性蕁麻疹ではほとんどの場合で原因がわかりません。蕁麻疹の仕組みとしては、ヒスタミンという物質が皮膚にある細胞から放出されて血管や神経に働くことで、症状があらわれます。
蕁麻疹は人にうつることもある?
発疹の中には人にうつってしまうものもありますが、蕁麻疹は人にうつることはありません。
蕁麻疹の治療
蕁麻疹の仕組みとしてヒスタミンが関係していることをお伝えしましたが、治療では抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が用いられます。多くの場合は、抗ヒスタミン薬のみで改善することができます。
原因が不明な蕁麻疹もありますが、原因がわかっている蕁麻疹であれば、その原因を避けることで蕁麻疹の症状はなくなります。
蕁麻疹は掻いても良い?
蕁麻疹ができれば、衣類などの摩擦や圧迫といった刺激を与えないように注意しましょう。蕁麻疹ができるとそのかゆみによって掻いてしまいそうになりますが、患部を掻いたりこすったりすると、症状が悪化してしまいます。そのほか、熱いお風呂やアルコール摂取によって症状が悪化することがあります。蕁麻疹でかゆみにお困りなら皮膚科や内科で治療を受けましょう。
まとめ:蕁麻疹とは?症状・原因・治療について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・蕁麻疹は、皮膚の一部が虫に刺されたあとのように赤くくっきりと盛り上がる病気である
・蕁麻疹は、数ミリの円形や楕円形のものから直径10センチのものまで幅広い
・蕁麻疹の原因としては、寒さや暑さといった環境による刺激やアレルギーなどが挙げられる
・蕁麻疹は人にうつることはない
以上の点が重要なポイントでした。蕁麻疹はかゆみを伴いますが、そのかゆみの部位はなるべく掻かないようにしましょう。なかなか蕁麻疹が治らなかったり、かゆみが強かったりする場合などでは、医療機関を受診しましょう。