喘息と気圧・気候の関係について解説! medical column
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喘息と気圧・気候の関係について解説!
喘息の症状は気候・気圧に影響される場合があることを皆さんご存じでしょうか?喘息をお持ちの方は、特定の時期になると発作が起こりやすい…というのを、身をもって感じられている方もいるでしょう。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、喘息と気圧・気候をテーマにお届けしていきます。季節の変わり目に喘息症状があらわれやすい方など、ご参考にしていただければと思います。

喘息とは?
喘息とは、ヒューヒューゼーゼーといった喘鳴が起こったり、激しい咳が起こる病気であり、このような症状のことを喘息発作と呼びます。
喘息と気候の関係について
喘息患者さんは、気候・気温の変化の影響を受けることがあり、気温の変化が大きいと喘息発作を引き起こす場合があります。例えば梅雨時期は気温や気圧の変化が大きく、湿度も高くなります。そして、喘息発作の原因になるダニやカビ (アレルゲン)も多く発生するため、喘息発作が起こりやすくなっています。
季節の変わり目は気温の変化が大きいため、喘息患者さんは気にかける必要があるでしょう。
気圧の変化と自律神経の関係について
気圧の変動は、内耳や三叉神経に感知されて自律神経に影響を与えるわけですが、低気圧によって交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうことがあります。
気圧の変化と喘息の関係について
低気圧の影響でだるさやめまいなどの症状があらわれて体調を崩される方もいらっしゃいますが、気圧の変化によって自律神経が乱れ、喘息の症状悪化につながる場合もあります。台風は気圧の変化が急激であるため、台風が近づいているときに喘息発作が起こる場合があるのです。
急激な気候・気温の変化と風邪について
急激な気候・気温の変化は自律神経の調子を乱してしまい、体温調整がうまくいかなくなることがあります。その結果として身体が冷えてしまい、風邪をひきやすくなるのです。風邪のウイルスによって気道に炎症を起こして、喘息発作につながる場合もあります。
風邪をひくと発作が起こりやすくなりますので、気温の変化によって体調を崩さないように、服装や部屋の環境を整えるようにしましょう。
喘息天気予報について
ここまで、喘息は気候・気圧などに影響を受ける場合があることをお伝えしてきましたが、気象条件を基に喘息発作のリスクを提供する喘息天気予報(喘息リスク予報)というものが存在します。
検索エンジンで喘息天気予報と調べることでいくつか存在しますので、利用することで自身が体質的に気候・気圧に影響を受けやすいのかを知ることもできるでしょう。
喘息日記について
喘息発作の要因は人それぞれであるため、喘息日記をつけるのもおすすめします。喘息日記では、使った薬の状況やピークフロー値などを記載することで、どんな時に発作が起こりやすいのかというのを把握できます。日記は貴重な情報源であり、医師に見せることで適切な治療につながります。喘息日記はさまざまな場所で提供されており、検索エンジンで喘息日記と検索すればあらゆるサイトでフォーマットがダウンロード可能です。
まとめ:喘息と気圧・気候の関係について解説!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・気温の変化が大きいと喘息発作を引き起こす場合がある
・梅雨時期は気温や気圧の変化が大きくアレルゲンも発生しやすいため、喘息発作があらわれやすい
・急激な気候・気温の変化は自律神経の調子を乱してしまい、結果として風邪をひき喘息発作につながる場合がある
・喘息天気予報というものがあり、そちらを利用することで天気から喘息発作が起こりやすいかを確認できる
以上の点が重要なポイントでした。喘息は運動やアレルゲン、感染症や気温の変化などのさまざまな刺激によって起こりますので、自身はどのような時に発作が起こりやすいのかを把握することをおすすめします。