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目や足に生じる糖尿病の合併症について
糖尿病を患うと、目や足に生じる合併症により深刻な事態に陥ることがあります。しかし、糖尿病は規則正しくしっかりコントロールすることにより、これらの合併症を未然に防ぐことができるのです。
今回は船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、目や足に生じる糖尿病の合併症をテーマにお届けしていきます。予防についても解説しますので、是非ご覧ください。
糖尿病の合併症は目や足に生じることもある
糖尿病はさまざまな病気を引き起こす元となりますが、目や足に合併症が生じることもあります。そして、合併症の症状に気付かずに放置していたことにより、診断を受けた時には症状がかなり進行していた…ということも珍しくありません。失明や切断という深刻な事態を防止するためにも、患者さん自身が知識を持って注意深く観察していく必要があるのです。
糖尿病の合併症
それでは、目や足などに生じる糖尿病の合併症について見ていきましょう。
糖尿病網膜症
緑内障とともに、失明の大きな原因疾患となっている糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症として目に起きる病気です。高血糖の状態が続くことで網膜が損傷し、血管が詰まったり変形したりして出血を起こすようになります。
糖尿病網膜症の初期にはあまり症状はありませんが、進行することにより飛蚊症があらわれたり、網膜剥離を起こすこともあります。糖尿病網膜症を進行させる要因は糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症の関与もありますので、予防のためには生活習慣全般を見直すことが大切です。
糖尿病足病変
糖尿病の患者さんに起こる足トラブルの総称を糖尿病足病変と呼び、たこやうおのめ、細菌感染による病変、壊疽などがそれに含まれます。糖尿病により動脈硬化が進行し、血管が狭くなり、血流障害が引き起こされますが、足は心臓から遠い場所にあるため、特に血流障害が起こりやすい部位であると言えます。
糖尿病の足病変を予防するためには、糖尿病自体の治療を適切に行いつつ、足を常に清潔にする必要があります。また、足の状態を目で見て傷がないかを確認する習慣を持つことが大切です。
<糖尿病足病変の予防>
・足を清潔にする
・深爪にしないこと
・窮屈な靴をはかないこと
・足のケガに注意すること
・足を定期的に確認すること
糖尿病神経障害
糖尿病神経障害は、手足の神経が高血糖により異常を起こし、手足にしびれや痛みなどがあらわれる合併症です。ぴりぴり・ジンジン・チクチクといった痛みを感じればなるべく早く病院へ受診しましょう。というのも、神経障害が進行すると神経の働きを失ってしまい、感覚が鈍くなったり感じなくなったりします。足の傷にも気づきにくくなりそこから細菌に感染して、壊死してしまう可能性があるのです。糖尿病の合併症のひとつである神経障害は早期発見が重要であると言えるでしょう。
糖尿病は自己管理が大切
糖尿病は放置せず、少しの異変でもすぐに気付けるように患者さん自身が観察することが重要であり、食事や運動なども自己管理していくことが大切です。また、血糖コントロールをしっかり行えば合併症を予防できますし、さまざまな感染症の感染予防にも繋がります。
まとめ:目や足に生じる糖尿病の合併症について|つばさ在宅クリニック西船橋(船橋市の内科外来と訪問診療)
いかがでしたか?今回の内容としては、
・糖尿病の合併症は目や足に生じることもある
・糖尿病網膜症は目に起こる糖尿病の合併症
・糖尿病足病変は足に起こる糖尿病の合併症
・血糖コントロールや生活習慣の見直しが予防のために重要
以上の点が大切なポイントでした。糖尿病は血糖値が高くなることにより、合併症を含めさまざまな病気のリスクを高めるため、患者さん自身が糖尿病について理解し、向き合っていく必要があります。糖尿病予備軍を含め、糖尿病と診断されれば、とにかく生活習慣を見直しながら適切な治療を行っていきましょう。船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋では、糖尿病内科がありますので、セカンドオピニオン先としてもご利用いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟