アトピー性皮膚炎が悪化する原因とは? medical column
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アトピー性皮膚炎を悪化させてしまう原因
早速、アトピー性皮膚炎を悪化させてしまう原因について見ていきましょう。
乾燥した環境
乾燥した環境は、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる原因のひとつです。乾燥した環境におかれると、肌の保湿機能が低下し、かゆみや発疹などの症状が悪化する傾向があります。冬にアトピーが悪化する方もいますが、その場合は乾燥が原因として考えられます。
冬になるとかゆみが増すという方は、加湿器を利用したり保湿剤を使ったりして、肌の乾燥を防ぎましょう。特に入浴後にはよく保湿をしてください。
ストレス
長期的にストレスを抱えることによって免疫力が低下したり、自律神経が乱れたりして、それがアトピー性皮膚炎の悪化原因の一つとされています。ストレスはなるべく避けるに越したことはありませんが、仕事の人間関係や受験など、向き合わなければならないこともあります。
ですので、自分なりのストレス解消法を見つけたり、睡眠時間をしっかり確保するなどして、ストレスを緩和させる工夫をしましょう。
アレルギー物質
アトピー性皮膚炎患者にとって刺激になるアレルギー物質(ダニや花粉、ペットの毛など)に触れる機会が増えることは悪化原因になります。正常な皮膚はバリア機能によってアレルゲンの侵入を防ぐのですが、アトピー性皮膚炎患者の場合バリア機能が低下しているため、アレルゲンの侵入が簡単にできてしまいます。
そのため、ぬいぐるみやじゅうたんは洗濯したり掃除機をかけたりして、清潔に保つことが大切です。また、そもそもそれらをなるべく置かないというようにするのもおすすめです。
肌への刺激
肌を強くこすったり、引っ掻くといった肌への刺激は皮膚を傷つけて、アトピー性皮膚炎症状を悪化させることがあります。強いかゆみがある場合は、引っ掻いてはいけないと知っていても、無意識にむしってしまうこともあるでしょう。ですので、そのような場合であってもなるべく傷つけないように、爪を短く切っておくようにしましょう。
また、搔いてはいけないと知っていながらどうしても引っ掻いてしまうことに、罪悪感があったり気分が落ち込んでしまうこともあるでしょう。そのような傾向にある方は、あまり神経質に完璧主義にならず、ある程度引っ掻いてしまうのはしょうがないこと、と思うことでストレスを軽減することができます。
化学物資
洗剤や化粧品などの化学物質が肌に刺激を与えて、アトピー性皮膚炎症状を悪化させることがあります。どのような物に触れた際に症状が悪化するのか?という点を理解されている方は、なるべく接触機会を減らしましょう。