高尿酸血症における食事のポイントについて medical column
- TOP
- 高尿酸血症における食事のポイントについて
高尿酸血症における食事のポイントについて
高尿酸血症は尿酸が高い状態であり普段の食事も高尿酸血症に関係しているため、尿酸値が高いことを既に知っている方は食事面に気を遣う必要があります。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より高尿酸血症予防における食事のポイントをテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
高尿酸血症とは?
高尿酸血症とは、血液中の尿酸が高い状態であり、高尿酸血症自体に自覚症状はないものの、進行することで、腎障害や痛風、尿路結石につながります。腎臓機能の低下によって腎不全にまで悪化してしまえば、透析が必要になりますので、健康診断で尿酸値が高いことがわかれば、症状がなくとも注意しなければなりません。高尿酸血症の診断としては、血液中の尿酸が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症となります。
高尿酸血症の原因
高尿酸血症の原因としては、下記のようなものが挙げられます。
・肥満
・アルコールの摂りすぎ
・プリン体を多く含む食品の過剰摂取
・運動不足
・ベンチプレスのような高負荷の筋力トレーニング など
高尿酸血症予防における食事のポイント
続いて、高尿酸血症予防における食事のポイントを見ていきましょう。
アルコールの過剰摂取を避ける
アルコールはATPと呼ばれる物質の分解を進め、その結果としてプリン体が増えてしまいます。尿酸はプリン体が分解されてできる代謝物ですので、アルコールを過剰摂取することが、結果として尿酸値を高めることにつながります。
また、アルコールが尿酸を上げる作用があるだけでなく、ビールにはプリン体が多く含まれますので、飲み過ぎに注意しましょう。
水分を多く摂る
水分不足だと血液が濃くなり、血液中の尿酸の濃度が上昇してしまいます。逆に十分に水分を摂れば尿酸を排出できるため、1日2リットルを目安に水分補給をしっかりおこないましょう。
食べ過ぎない
高尿酸血症は肥満が原因の一つですので、食べ過ぎないようにして標準体重を目指すようにしましょう。肥満はプリン体の合成を促進させ、食べ過ぎによってプリン体の摂取量は多くなってしまいます。急激に体重を落とすとリバウンドや体調不良につながりますので、徐々に減らすように体重管理すると良いでしょう。
偏った食事はしない
食生活が欧米化している現代ですが、動物の内臓や肉汁にはプリン体が多く含まれていますので、肉食が多くなりすぎないようにしましょう。バランスの取れた食事というのは、高尿酸血症の予防のみならず、さまざまな病気を予防・改善させます。プリン体が多い食べ物としては、レバー、白子、カツオ、マイワシなどがあります。
高尿酸血症予防には有酸素運動も良い
激しい運動で大量の汗をかくと、体内の尿酸値が一時的に上がり、水分を十分に補給しなければ尿酸濃度が上昇したままになってしまいます。そのため、おすすめなのが筋肉への負担が比較的軽く、酸素とともに体脂肪や糖分が消費される有酸素運動です。ウォーキングやサイクリングなどは、尿酸値を下げるだけでなく、血糖値や血圧、肥満解消に良い健康効果をもたらします。
まとめ:高尿酸血症予防における食事のポイントについて
いかがでしたか?今回の内容としては、
・高尿酸血症は血液中の尿酸が高い状態であり、高尿酸血症自体に自覚症状はない
・高尿酸血症予防にはアルコールの過剰摂取を避け、水分はしっかり補給すること
・高尿酸血症予防には偏った食事をせず食べ過ぎないこと
・有酸素運動も高尿酸血症予防には良い
以上の点が重要なポイントでした。アルコールの過剰摂取や食べ過ぎ、肥満は高尿酸血症に限らずさまざまな病気のもとになりますので、生活習慣が乱れてしまっている方は、見直しましょう。