動悸や息切れの原因とは?息切れで考えられる病気について medical column
- TOP
- 動悸や息切れの原因とは?息切れで考えられる病気について
動悸や息切れの原因とは?息切れで考えられる病気について
動悸・息切れとは?
動悸とは、心臓の拍動が普段よりも強く感じたり速く感じるものであり、息切れとは、ハアハアと呼吸が苦しく、息がしにくくなる不快な感覚のことを言います。簡単に、動悸は心臓がドクドクするものであり、息切れは息が苦しくうまく吸えない状態です。
こんな動悸・息切れは相談を
動悸や息切れは健康な人であっても起こるものであり、通常問題のないものです。例えば、イライラで感情的になっている時や、強いストレスを受けて不安になっている状態では動悸が起こり、激しい運動をすれば誰でも息切れは起こります。
しかし、これまで特に問題のなかった階段や坂道で動悸・息切れが起こったり、平坦な道でもそれらが起こる場合には一度医療機関に相談すると良いでしょう。
息切れのメカニズム
息切れが起こるメカニズムとしては、血液中の酸素が少なくなり、二酸化炭素が増加することによって起こります。また、呼吸は脳の一部である呼吸中枢によって指令を出しているのですが、呼吸中枢からの指令と血液中の酸素や二酸化炭素などの濃度がかみ合わない場合に起こるとされています。
息切れの原因
息切れの原因としては、単純な運動によるものだけでなく、心臓または肺の病気が原因となって起こる場合があります。そのほか発熱があれば、感染症の可能性が考えられたり、息切れと一口に言ってもさまざまな症状・病気が原因となります。
動悸のメカニズム
心拍をコントロールする自律神経には交感神経と副交感神経があり、緊張することがあったり、不安なことがあると交感神経が強く働きます。そして、この交感神経が強く働くと血圧が上昇したり、筋肉がこわばったりして動悸が起こるのです。
動悸の原因
動悸が起こる原因としては、緊張やストレスのほかに、寝不足やカフェイン、更年期なども挙げられます。また、甲状腺に関する病気や精神疾患、息切れの原因と同様に心臓病によって起こる場合もあります。
息切れで考えられる病気
続いて、息切れで考えられる病気について見ていきましょう。
COPD
COPDは別名タバコ病とも呼ばれ、有毒なものを吸引することで炎症を起こす進行性の病気です。ゆっくりと肺の機能が低下して呼吸が苦しくなっていくもので、息切れのほかに慢性的な咳や痰、動悸が起こります。
更年期障害
女性ホルモンの分泌が低下すると、自律神経が乱れて動悸や息切れがあらわれます。動悸や息切れのほかにほてりやイライラなどの症状があらわれます。
心不全
心不全は、心臓から十分な血液を送り出せなくなるため、息切れ・むくみ・動悸などが起こります。
狭心症
狭心症は、心臓への筋肉へ供給される酸素が不足することで一時的な胸痛や圧迫感が起こります。狭心症には、運動したときに起こる労作時狭心症、安静時にも動悸や胸痛が起こる安静時狭心症、粥腫を覆っている膜が薄く心筋梗塞に移行する可能性のある不安定狭心症、心筋梗塞には移行しない安定狭心症があります。
まとめ:動悸や息切れの原因とは?息切れで考えられる病気について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・動悸は心臓の拍動が普段よりも強く感じものであり、息切れは息がしにくくなる不快な感覚のことである
・動悸や息切れは健康な人であっても起こるものであるが、これまで問題のなかった動きで起こる場合には受診すべき
・息切れで考えられる病気としては、COPD・心不全・狭心症などが考えられる
以上の点が重要なポイントでした。