つばさ在宅クリニック西船橋（船橋市の内科外来と訪問診療）

異常に喉が渇く原因とは？喉の渇きで考えられる病気について medical column

耐え難い喉の渇きを感じ、その異常な喉の渇きに心配されている方はいらっしゃいませんか？誰しも喉は渇くものですが、これまでにない感覚がある場合には何らかの病気が隠れているという可能性もあります。

そこで今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋（内科）より異常に喉が渇く原因をテーマにお届けしていきます。

【目次】

まずは、喉が渇く原因について見ていきましょう。喉が渇く一般的な原因になります。

夏場は特に喉が渇きますが、それは暑さによって発汗するためです。特に夏に野外で運動をすると大量に発汗し、その分水分の補給が求められます。

発熱がある場合にはこまめな水分補給が大切であると言われますが、それは熱があると体内の水分や塩分が失われて、脱水症になる恐れがあるからです。

皆さんもアルコールを飲むと頻回にトイレに行くかと思いますが、それはアルコールに強い利尿作用があるためです。尿として水分が出てしまうため、喉の渇きが起こります。

「喉が渇いて甘いジュースを飲んだが、喉の渇きがおさまらない…」と思われたことのある方もいるかと思います。甘いジュースを飲むと高血糖状態になり、体はそれを薄め、血糖値を下げようとして喉が渇きます。

続いて、喉が異常に乾く原因について見ていきましょう。

喉が異常に乾く病気として代表的なのが糖尿病です。糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気ですが、多尿・口渇・多飲といった症状があらわれることがあります。多尿は1日の尿量が著しく増えるものであり、口渇は口の中や喉が激しく乾いて、水分を欲しがる状態、多飲は水をよく飲む状態です。

多尿で異常に喉が渇くという状態であれば糖尿病はある程度進行していますので、血糖値が高いまま放置されていた方であれば、早めに医療機関で診察を受けることをおすすめします。

なぜ異常に喉が渇いてしまうのかというと、糖分の項目でお伝えしたように血糖値が高いとそれを薄めようとして、水分が欲しくなるためです。糖尿病の方はジュースやスポーツドリンクで水分補給をすると血糖値が急上昇してしまうので、基本的に水かお茶で摂ると良いでしょう。

食中毒・感染性胃腸炎では、嘔吐や下痢が主な症状になります。下痢や嘔吐では大量の水分が失われ、また下痢や嘔吐があるなかで一度に多くの水分を補給しようとすると、それがまた嘔吐につながってしまう場合があります。ですので、少しずつの量で頻繁に水分補給することが大切です。

尿崩症は体の中の水分を必要以上に排出してしまう病気であり、尿量が増加して体内の水分が失われるため、異常に喉が渇いて水分が必要になります。

甲状腺亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気であり、代謝が過剰に高まって発汗します。多汗・体重減少・息切れ・口渇といった症状があります。

高血圧の薬や睡眠薬など副作用によって、口が渇いてしまう場合があります。もし、服薬を止めたりほかの薬に変更したことによって口の乾燥がおさまるのであれば、それが原因と考えられます。

いかがでしたか？今回の内容としては、一般的な喉の渇きの原因は、発熱・運動・アルコール・糖分などが挙げられる。異常な喉の渇きの原因は、糖尿病・食中毒・感染性胃腸炎などの病気や薬の副作用が考えられる。という点が重要なポイントでした。

異常に喉が渇く病気として代表的なのが糖尿病ですが、初期は自覚症状なく進行していきます。多尿や口渇といった症状がある場合には、このような病気の可能性もあるということを知り、診察を受けることをおすすめします。

船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋は、在宅医療だけでなく外来診療もおこなっています。糖尿病や高血圧などの生活習慣病にも対応しておりますので、ご相談いただければと思います。