動脈硬化と食事|動脈硬化に悪い食べ物や予防方法 medical column
- TOP
- 動脈硬化と食事|動脈硬化に悪い食べ物や予防方法
動脈硬化と食事|動脈硬化に悪い食べ物や予防方法
血管の老化によって血管が硬くなる動脈硬化は一過性脳虚血発作や脳梗塞を引き起こす等、大きな健康問題につながるため、その進行を抑えたり予防をすることが大切です。では、動脈硬化において食事面ではどのような点に気を付ければよいのでしょうか?
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より動脈硬化と食事をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
動脈硬化とは?
動脈硬化は血管が硬くなって弾力性が失われた状態であり、血管が細くなったり血管が詰まりやすくなってしまいます。動脈硬化は、知らないうちに進行して狭心症や心筋梗塞、脳卒中など生命に関わる病気につながりますので、日頃から食事面を含め、規則正しい生活を送ることが大切です。
食事の重要性
食事は健康の基本であり、そこから得られる栄養によって生命維持や身体活動がおこなわれています。栄養を摂らなければ生きていけないため、食事が大切であるということは言うまでもないですが、忙しい生活を送っていたり深い悩みを持っている方にとっては、食事がおろそかになりがちです。
今回のテーマは動脈硬化と食事ですが、動脈硬化だけでなくさまざまな病気や不調はつながっていますので、インスタント食品ばかりを口にしていないか?偏った食事を摂っていないかなど、今一度自身の食生活について目を向けましょう。
動脈硬化が進行する理由とは?
進み方には個人差があるものの動脈硬化が進行する主な理由は加齢であり、動脈は加齢とともに老化していきます。また、長年の生活習慣が大きく関わっており、高血圧や糖尿病、喫煙や肥満なども動脈硬化を進行させる原因となります。
動脈硬化に悪い食べ物・食事について
前項で高血圧や糖尿病なども動脈硬化を進行させるとお伝えしましたが、塩分を摂りすぎると体内のナトリウムと水分の量を調整するために血液量が冷えて、高血圧を招きます。また、肉類の脂身やバターなどに含まれる飽和脂肪酸は、中性脂肪やLDLコレステロールを増加させて動脈硬化や肥満を招きます。
そのほかジュースやチョコレートといった糖質を多く含むものを摂りすぎると、中性脂肪として蓄えられてしまいます。つまりは、塩分過多や糖分過多などに気を付けることが大切であるというわけです。
動脈硬化の予防が期待できる食べ物・食事について
野菜や果物に多く含まれるカリウムはナトリウム(塩分)の排泄を促して、血圧を下げる作用があります。ですので、高血圧で動脈硬化が気になる方は、野菜や果物を摂取したいものです。
カリウムを多く含む野菜としては、ほうれん草・えだまめ・にら・ニンニク・里芋が挙げられ、果物はバナナ・メロン・アボカド・キウイが挙げられます。
食事の仕方について
早食いやながら食べは避け、噛む回数を増やしてゆっくり食事を摂りましょう。よく噛むことで血糖値の上昇を緩やかにし、肥満予防にもつながります。また、仕事で忙しく難しい方もいるかと思いますが、1日3食、なるべく決まった時間に食事をし、腹八分目を心がけましょう。
まとめ:動脈硬化と食事|動脈硬化に悪い食べ物や予防方法
いかがでしたか?今回の内容としては、
・忙しい生活を送っていると食事がおろそかになりがちだが、食事は非常に大切なことであるため、見直しが必要
・塩分の摂りすぎ、糖分の摂りすぎが動脈硬化につながる
・カリウムはナトリウム(塩分)の排泄を促して、血圧を下げる作用がある
・よく噛んでゆっくり食事をすること、決まった時間に食事をすることが大切
以上の点が重要なポイントでした。動脈硬化は長年の生活習慣が関わっていますので、今回の内容を参考に食事面にも目を向けていただければと思います。