老年症候群とは?特徴・原因・症状などを紹介! medical column
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老年症候群とは?
老年症候群とは、老化に伴って多くみられる症状の総称であり、後期高齢者で増えてきます。
フレイルとは?
フレイルとは、病気ではないものの加齢によって心身が衰えた状態であり、健康な状態と要介護状態の中間に位置します。フレイルは身体的フレイル、精神・心理的フレイル、社会的フレイルの種類があり、身体的フレイルは筋肉の衰え、移動機能の低下などが挙げられ、心身・心理的フレイルは軽度の認知症状態、うつ状態などを指します。社会的フレイルは、家族や友人との交流が減ったり、社会活動への参加が難しくなっている状態を指します。
サルコペニアとは?
サルコペニアとは、加齢によって筋肉の量が減少し、身体能力が減少した状態です。加齢によって筋力が落ちることで日常生活の質を低下し、歩くスピードが遅くなったり転倒のリスクが高くなったりします。
老年症候群の症状
老年症候群は老化に伴って多くみられる症状の総称であるとお伝えしたとおり、それに含まれる症状はさまざま存在します。老年症候群に含まれる症状としては、下記のようなものが挙げられます。
関節の痛み・圧迫骨折・歩行障害・転倒・難聴・視力障害・貧血・めまい・嚥下障害・体重減少・認知機能障害・うつ・せん妄・頻尿・失禁。
老年症候群の原因
老年症候群の原因は、栄養不足や運動不足、まわりのサポートの不足が挙げられます。また、年齢を重ねるにつれて、配偶者や友人を失い、社会的に孤立してしまうことで精神的健康が損なわれてしまう方もいらっしゃいます。孤独や孤立は認知機能の衰えやうつ病などのリスクのみならず、寿命に悪影響を与えてしまいます。
老年症候群の予防
続いて、老年症候群の予防について見ていきましょう。
適度な運動
成熟期を迎えた後に衰退していくのは自然な変化であり、機能の低下は免れないものです。しかし、日常に運動を取り入れることは、心肺機能の老化防止や骨粗しょう症の予防、転倒リスクの予防につながります。
転倒は寝たきりにつながるため筋力をつけることが大切ですが、座りながらできる運動やウォーキングなど無理なく続けられるものが望ましいです。
食事の宅配サービスなどを検討
高齢になると食に対する関心が薄れ食事を抜いてしまったり、偏ったもの、同じものを食べ続けたりしてしまいがちです。しかし、低栄養によって感染症にかかりやすくなったり、介護が必要になってしまう心配があります。
そのため、エネルギー源となる脂質・糖質・タンパク質、これらに加えてビタミンやカルシウム、食物繊維などバランス良く摂る必要があります。それらの栄養をしっかり摂取するためにはまわりのサポートを得たり、食事の宅配サービスを利用するといった工夫も必要になってくるでしょう。
まとめ:老年症候群とは?特徴・原因・症状などを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・老年症候群とは、老化に伴って多くみられる症状の総称である
・老年症候群の症状としては、関節の痛み・圧迫骨折・歩行障害・転倒・難聴・視力障害などが挙げられる
・老年症候群の原因は、栄養不足や運動不足、まわりのサポートの不足が挙げられる
・老年症候群の予防のためには運動や栄養の摂取が重要であり、しっかり栄養を摂るためには食事の宅配サービスを利用するといった工夫も必要
以上の点が重要なポイントでした。老いとともにあらゆる機能が低下していきますが、何も対策をしないのと、それらを意識するのでは数年後の健康に大きな違いが生まれます。ご家族やサポートする方々も、今回の内容を参考にしていただければと思います。