膠原病とは?膠原病の原因や種類を紹介! medical column
- TOP
- 膠原病とは?膠原病の原因や種類を紹介!
膠原病とは?
膠原病とは、全身の血管や皮膚、関節や筋肉などに慢性の炎症がみられる病気の総称であり、代表的なものに、関節リウマチや全身性エリテマトーデスがあります。
膠原病の症状
膠原病の症状としては下記のようなものが挙げられます。
・関節や筋肉の痛み
・全身倦怠感
・皮疹
・息切れ
・発熱 など
膠原病の原因
膠原病の原因は免疫機能の異常であり、本来異物を排除するために働く免疫が、自身の体を攻撃してしまうため炎症が起こります。そして、このように病原体から身を守るための免疫が自身を攻撃してしまう疾患を自己免疫疾患とも呼びます。
膠原病の種類
膠原病には、多発性筋炎・皮膚筋炎・関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・強皮症・結節性多発動脈炎・シェーグレン症候群・ベーチェット病などがあります。続いて、いくつかの病気について見ていきましょう。
関節リウマチ
関節リウマチは名称に関節の文字があるように、関節に炎症を起こして腫れや痛みが生じるものです。関節リウマチは関節の痛みや関節のこわばりだけでなく、発熱したり、病気の進行によって関節の脱臼や変形が起こるようになります。
シェーグレン症候群
シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺など全身の外分泌腺に炎症を起こすものであり、目や口の乾燥・関節・首・脇の痛み・倦怠感などの症状があらわれます。
全身性エリテマトーデス
全身性エリテマトーデスは、全身の皮膚や血管、関節などに炎症が起こるもので、20~40代の女性に多い膠原病とされています。現時点では完全に治すことは難しいですが、症状をコントロールすることで、通常の生活を送ることが可能です。
多発性筋炎
多発性筋炎は、筋肉に炎症が起こるものであり、筋肉を動かしたときに痛みがあったり、筋肉に力が入りにくくなったり、疲れやすくなります。また、筋肉の症状と同時に皮膚症状(皮膚筋炎)もあらわれます。
ベーチェット病
ベーチェット病は、目の症状・皮膚の症状・口腔粘膜のアフタ性潰瘍・外陰部潰瘍が主な症状の膠原病であり、関節や神経系も炎症を起こす場合があります。アフタ性潰瘍とは、口の中にできる小さな口内炎のことであり、再発を繰り返して痛みを伴います。
膠原病の検査と治療
膠原病が症状から疑われる場合には、尿検査・血液検査・画像検査などをおこない、専門医が判断します。治療では、免疫抑制剤やステロイド薬、有害物質の除去、白血球除去療法などがおこなわれます。皮膚症状を伴う膠原病では、強い日差しによって症状が悪化する場合がありますので、紫外線には注意することが必要です。
まとめ:膠原病とは?膠原病の原因や種類を紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・膠原病は、全身の血管や皮膚、関節や筋肉などに慢性の炎症がみられる病気の総称である
・膠原病の症状としては、関節や筋肉の痛み、発熱などが挙げられる
・膠原病の原因は免疫機能の異常である
・膠原病には、関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・強皮症・シェーグレン症候群などがある
以上の点が重要なポイントでした。膠原病は一つの病気であると思われていた方もいたかもしれませんが、自身の免疫によって不調を起こす病気の総称であり、種類や症状についても理解していただけたことでしょう。また、膠原病は適切なコントロールによって、通常の生活を送ることが可能という点も覚えておきましょう。