誤嚥性肺炎とは?原因・症状・治療などを紹介! medical column
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誤嚥性肺炎とは?
誤嚥とは、食べ物などが何らかの理由で誤って気道(気管)に入ってしまうことであり、通常は入ってしまったものは、激しく咳き込むことによって排出されます。しかし、この機能が鈍ってしまうことで、気管に入ったものを排出できずに、肺炎を起こす場合があります。これを誤嚥性肺炎と呼びます。睡眠中に唾液や鼻水などが入って、誤嚥性肺炎を招くこともあります。
誤嚥性肺炎の原因
誤嚥性肺炎の原因は、誤嚥をきっかけに口の中の細菌が肺に入り込み、肺炎を引き起こします。神経疾患を抱えている患者さんや寝たきりの方、高齢者の方に多くみられます。
高齢者の方は誤嚥の機会が多いというだけでなく、加齢に伴って免疫力が低下しているため、誤嚥により肺炎を引き起こしやすくなっています。また、唾液の量が少なくなっていることで、口の中は細菌が増殖しやすい環境であるため、高齢者の口腔ケアは大切です。
誤嚥性肺炎の症状
誤嚥性肺炎の症状としては下記のようなものが挙げられます。
・激しい咳
・呼吸困難
・発熱
・痰
・肺雑音 など
症状は1、2週間程でよくなりますが、誤嚥性肺炎を起こす方は嚥下機能が低下していることが多く、繰り返し誤嚥性肺炎を起こしてしまう場合があります。また、症状が重たくなって入院が必要となってしまうことも少なくありません。
嚥下障害について
嚥下障害は、食べたり飲み込んだりすることの障害であり、食事中によくむせてしまうことがあります。食事をうまく摂ることができなくなると、その楽しみが減ってしまうだけでなく、低栄養や体重減少を招いてしまいます。
誤嚥性肺炎の治療
誤嚥性肺炎の治療としては、肺炎を起こした細菌に対する抗菌薬にて治療をおこないます。また、新たな誤嚥をしないように食べ物飲み物の摂取を中止し、口の中を綺麗に保ちます。
誤嚥性肺炎の予防
誤嚥性肺炎の予防方法としては、
・口の中を清潔に保つこと
・とろみをつけるなどして食事を工夫すること
・上向きで食べない
・よく噛んで食べること
・ながら食べをしない
・急いで食べない
といったことが挙げられます。
食べ物のサイズを一口サイズに小さくしたり、とろみをつけたりといった食事の工夫をする。食事に介助が必要な場合はベッドや椅子にもたれかかった上むきの状態になりがちですが、そうすると誤嚥の危険性が高まりますので、やや前かがみの姿勢にする。歯磨きやうがいをしっかりして、細菌の繁殖を防ぐ。急いで食べないでしっかりよく噛んで飲み込むこと。
誤嚥性肺炎を招かないために、上記を意識しましょう。
まとめ:誤嚥性肺炎とは?原因・症状・治療などを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・誤嚥性肺炎は、誤嚥をきっかけに口の中の細菌が肺に入り込むことで起こる
・誤嚥性肺炎の症状としては激しい咳・呼吸困難・発熱などが挙げられる
・嚥下障害は、食べたり飲み込んだりすることの障害である
・誤嚥性肺炎の予防方法は、口の中を清潔に保つこと、食事の工夫などが挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。誤嚥性肺炎は高齢者の方が特に気を付けなければならないものであり、むせることが増えている場合には注意しましょう。