過換気症候群とは?原因・症状・治療などを紹介! medical column
- TOP
- 過換気症候群とは?原因・症状・治療などを紹介!
過換気症候群とは?原因・症状・治療などを紹介!
精神的不安や極度の緊張によって息苦しさ・過呼吸があらわれる状態が過換気症候群であり、しばしば全身症状を伴います。また、若い女性に多いとされていますが、男性や高齢者にもみられることがありますので、多く人に知ってもらいたい症状でもあります。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より過換気症候群をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
過換気症候群とは?
過換気症候群は、突然呼吸困難感があらわれ、激しく息を吸ったり吐いたりする過呼吸状態を引き起こす病気です。過換気症候群は年齢男女問わずみられるものですが、若い女性やまじめな性格の人に多いとされています。また、一生のうち一度症状があらわれる人もいる一方で、頻回に発作が出てしまう方もいます。
過換気症候群の症状
過換気症候群の症状としては、下記のようなものが挙げられます。
・呼吸困難
・手足のしびれ
・動悸
・めまい
・呼吸困難
・失神
・吐き気 など
発作は30分~1時間程で通常おさまり、けいれんやめまいなどがあらわれる場合があっても、生命に関わることはありません。ただし、意識が消失することがあったり不安症状が強い場合だと、その発作時間が長引く場合があります。
過換気症候群の原因
過換気症候群は、不安や恐怖、緊張などの精神的ストレスがトリガーとなって起こります。人間は呼吸中枢によって、意識をしなくても呼吸をし続けているわけですが、ストレスによって心が乱れると自律神経や呼吸中枢に影響を与え、呼吸は浅くなります。
過呼吸になって血液中の二酸化炭素濃度が減少すると体内がアルカリに傾き、血管が収縮したりカルシウム濃度が低下して、めまいや吐き気といった症状があらわれます。
過換気症候群の治療
過換気症候群の治療法としては、ゆっくりとした呼吸を促したり、意識的に呼吸を遅くすることなどがあります。また、抗不安薬を用いたり、呼吸指導がおこなわれたりします。日頃からストレスを抱えないように、リラックスする時間を作ったり好きなことに没頭する時間を作ったりするのも良いでしょう。
過換気症候群の発作におけるまわりの対応
過換気症候群の発作におけるまわりの対応としては、必要があれば安全で落ち着ける場所まで移動させる、おだやかに話しかけたりして安心させる、注意をそらすといったことが効果的です。まわりの人が過剰に心配して反応してしまうと、余計に不安定になってしまう場合がありますので、冷静に対処することが大切です。
また、その状況に驚いてしまい、救急車を要請してしまう場合もあるのですが、すでにお伝えしたように30分から1時間程度で自然に軽快するものですので覚えておきましょう。
過換気症候群かもしれないと思ったら何科?
過換気症候群かもしれないと思ったら、まずは身体に異常がないか、呼吸器系の病気でないかを内科で診てもらいましょう。もし、異常が見つからない場合であれば、心療内科を受診します。
まとめ:過換気症候群とは?原因・症状・治療などを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・過換気症候群は、突然呼吸困難感があらわれ、激しく息を吸ったり吐いたりする過呼吸状態を引き起こす病気である
・過換気症候群の症状としては、呼吸困難・手足のしびれ・動悸・めまいなどが挙げられる
・過換気症候群は、不安や恐怖、緊張などの精神的ストレスがトリガーとなって起こる
・まわりの人が過剰に心配して反応してしまうと、余計に不安定になってしまう場合があるので、冷静に対処すること
以上の点が重要なポイントでした。過呼吸状態になると、強い不安が訪れるかもしれませんが、自然に軽快するものとして、心を落ち着けるようにしましょう。