脈拍が早いとどうなる?脈拍を測る重要性や場所も紹介! medical column
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脈拍が早いとどうなる?脈拍を測る重要性や場所も紹介!
「脈拍が早い気がする…」
「脈拍が早いとどうなるのだろう…」
脈拍はどのような時に早くなり、どのような時に遅くなるのかというのは、感覚的に皆さんは理解していることでしょう。では、脈拍の変化によってどのような影響が体にもたらされるのでしょうか?
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、脈拍をテーマに、脈拍を測る重要性や測る場所などを紹介していきますので、ぜひご覧ください。
そもそも脈拍とは?
脈拍は手首や首を触ったときに伝わるドクドクとした鼓動であり、脈拍の正常値は1分間に60~100回となっています。
脈拍が早くなるのはどのような時?
脈拍は常に一定であるわけではなく、緊張や運動などで簡単に早くなります。そして、運動不足の方であるほど、軽度の運動でもすぐに脈が早くなる傾向があります。
脈拍がゆっくりするのはどのような時?
脈拍がゆっくりするのは、リラックスした状態のときであり、安静時や睡眠時はゆっくりと拍動します。
年齢と脈拍について
幼児期の脈拍数は多いですが、年齢とともに低下していく傾向があります。幼児期は基礎代謝が高く心臓が活発に動きますが、高齢になると活動量や酸素消費量が少なくなるため、脈拍数も低下していきます。
脈拍が慢性的に早くなるとどうなる?
脈拍の正常値は1分間に60~100回と広い範囲となっていますが、単に脈が早いということであれば心配はいりません。しかし、心筋症や心筋炎、狭心症などに伴って発生する頻脈性不整脈となれば問題であると言えます。また、脈拍が早く、高血圧でもあると心疾患のリスクは高まると言われています。
頻脈性不整脈と徐脈性不整脈とは?
徐脈性不整脈とは、1分間の脈拍数が50回未満になる不整脈であり、頻脈性不整脈とは1分間の脈拍数が100回を上回る不整脈です。そもそも不整脈は心臓が正常に拍動しない状態であり、脈が速く打ったり、逆にゆっくりとなったり、不規則に打つ状態を指しています。
脈拍を測る重要性とは?
脈拍をなぜ確認するのか?という点は、そのリズムや脈圧、血流障害の有無を評価するためです。心筋梗塞や脳梗塞といった病気の原因に不整脈があり、自宅で脈拍を確認する習慣があれば、循環器疾患の予防につながるでしょう。動悸を感じたり、心臓に違和感があれば脈拍をまずは測ってみると良いでしょう。
脈拍を測る場所は?
脈拍を測る際は、手首や首の付け根で測ることができますが、手首にある橈骨動脈が最適です。人差し指と中指、薬指の3本を使って手首に触れるとドクドクと脈打つのがわかるでしょう。
脈拍数は運動強度をあらわすこともできる
脈拍数は運動強度をあらわすこともでき、脈拍数が高くなるほど運動強度は高くなります。年齢によっても差はありますが、おおむねの目安としては、1分間に110~120回は比較的楽な運動であり、130~140回はややきつい運動、150~160回はきつい運動です。
まとめ:脈拍が早いとどうなる?脈拍を測る重要性や場所も紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・脈拍は手首や首を触ったときに伝わるドクドクとした鼓動である
・脈拍の正常値は1分間に60~100回である
・脈拍は常に一定であるわけではなく、緊張や運動などで簡単に早くなる
・単に脈が早いということであれば心配はいらない
・脈拍が早く、高血圧でもあると心疾患のリスクは高まる
以上の点が重要なポイントでした。自身の脈拍が通常ではどれぐらいなのかを知り、自宅でも脈拍を測ることが習慣になっていれば、未然に防げる病気もあるでしょう。