冠動脈疾患とは?そもそも冠動脈とは? medical column
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血管の種類
血管の種類には、大きく分けて動脈・静脈・毛細血管があります。動脈は心臓から出る血管であり、心臓から送り出された血液を身体のすみずみまで流す働きを持ちます。静脈は、心臓から戻ってくる血液が流れる管です。行きが動脈、帰りが静脈といったイメージですね。毛細血管とは、体の末端まで張り巡らされている細い血管であり、酸素や栄養分を隅々まで運んでいます。
大動脈とは?
動脈は、心臓から出る血管のことであると前項でお伝えしましたが、大動脈は文字通り心臓から全身に血液を送り出す最大の動脈(直径は約2~3cm)です。大動脈は、基部、上行、弓部、下行と4つの部分に分けられます。
冠動脈とは?
冠動脈(冠状動脈)は、心臓に栄養や酸素を送っている動脈であり、心臓の表面を冠のような形でおおっています。冠動脈には右冠動脈と左冠動脈があり、左冠動脈は左前下行枝と左回旋枝に分かれています。
冠動脈疾患とは?
冠動脈疾患は、先ほどご説明した冠動脈の血流が悪くなって心臓に障害が起こる病気の総称です。
冠動脈疾患の原因
冠動脈疾患の原因は、動脈硬化によって冠動脈が詰まったり狭くなったりすることが挙げられます。冠動脈疾患は虚血性心疾患とも呼ばれ、冠動脈が狭くなった状態が狭心症で、詰まった状態が心筋梗塞です。動脈硬化によって起こるため、生活習慣が大きく関わっていると言えるでしょう。
冠動脈疾患の症状
冠動脈疾患の症状としては、下記が挙げられます。
・重苦しさ
・胸の圧迫感
・胸の不快感
・胸が締め付けられるような感じがする
・胸焼けする感じがする
・しびれ
・膨満感 など
心筋梗塞の発症に伴う自覚症状では、症状が強くあらわれます。
冠動脈疾患の危険因子について
冠動脈疾患の危険因子としては、肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧・喫煙・ストレスなどが挙げられます。これらは動脈硬化のリスクとなるため、それらに目を向けた対策をおこなうことが予防につながります。
冠動脈疾患の予防
冠動脈疾患の予防としては運動が挙げられ、有酸素運動もレジスタンス運動も予防効果が期待できます。有酸素運動では、リスクと効果の観点からジョギングやサイクリング、水中運動など中程度の運動が良いでしょう。レジスタンス運動は、筋力抵抗を繰り返しておこなう運動であり、いわゆる筋トレと呼ばれるものです。
また、食事面では適正カロリーを摂取し、塩分は控えること、お酒の飲み過ぎに注意しましょう。生活面では、早寝早起き、十分な睡眠時間の確保、禁煙が挙げられます。つまりは、皆さんが想像される健康的で理想的な生活がやはり、病気の予防につながるというわけですね。
まとめ:冠動脈疾患とは?そもそも冠動脈とは?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・血管の種類には、大きく分けて動脈・静脈・毛細血管がある
・冠動脈は、心臓に栄養や酸素を送っている動脈であり、心臓の表面を冠のような形でおおっている
・冠動脈疾患は、冠動脈の血流が悪くなって心臓に障害が起こる病気の総称である
・冠動脈疾患の原因は、動脈硬化によって冠動脈が詰まったり狭くなったりすることが挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。血液がしっかり流れることは非常に重要であり、血管が狭くなったり詰まってしまうと大きな病気につながります。ですので、日頃から予防を意識して取り組むことが大切であると言えます。