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50代以降増える中高年が注意すべき病気について
中高年は、45歳から65歳程度の年齢の中年と高年のことをいいます。50代になると、疲れすい・やる気がでなくなった・目が疲れる・肩こりがひどくなった・関節痛が増えたなど、肉体面と精神面でさまざまな不調を訴える方が増えます。そのような体の異変は年齢を重ねることで増えてしまいます。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、50代以降増える中高年が注意すべき病気をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
50代以降増える中高年が注意すべき病気とは?
50代以降増える中高年が注意すべき病気について見ていきましょう。
更年期障害
女性の更年期の症状は50歳前半が症状のピークになり、男性は50代後半でそのピークを迎えるとされています。女性の更年期に現れる症状としては、頭痛・動悸・めまい・耳鳴り・眠れない・だるい・疲れやすい・冷え・のぼせ・発汗などが挙げられます。
メタボリックシンドローム
50代女性は女性ホルモンの分泌が急激に減少するため、内臓脂肪がつくリスクが高まり、メタボリックシンドロームも50代以降に急増します。そもそもメタボリックシンドロームは内臓脂肪に脂質異常症・高血糖・高血圧が組み合わさることで診断されるものであり、動脈硬化の危険因子をあわせもった状態となっています。
虚血性心疾患
動脈硬化や血栓で心臓の血管が狭くなって、心臓に酸素や栄養がいきわたらずに痛みや圧迫感などの症状があらわれるものを、虚血性心疾患と呼びます。虚血性心疾患には、狭心症や心筋梗塞などが含まれ、50代から急増します。
脳卒中
脳の血管が詰まったりして、脳の働きに障害が起こるものが脳卒中です。動脈硬化の進行と前項の虚血性心疾患は深い関係がありましたが、脳卒中も動脈硬化が進行する50代以降に急増します。
緑内障・白内障
白内障は、視力の低下や光の乱反射によるまぶしさといった症状があらわれるもので、緑内障は視神経に障害が起こって視野が狭くなるものです。緑内障と白内障の大きな違いは、白内障は手術で視力を取り戻すことができるものの、緑内障は進行を抑えるにとどまる点にあります。緑内障と白内障のどちらも40~50代から増えていきます。
運動習慣のない人はまずは軽い運動から
社会人になってから仕事中心で生活されてきた方のなかには、まったく運動する機会がない…という方もいらっしゃいます。50代にもなれば、意識を変えて意図的にそのような機会を設けなければなりません。ただし、想像以上に体力は衰えていますので、まずは手軽にはじめることができ、負荷も少ないウォーキングから進めていくのがおすすめです。
また、本格的に筋力トレーニングに取り組むというのも良く、実は年齢に関係なく筋力は使えば増えるという研究結果もあるため、筋力トレーニングに遅いというものはないのです。
生活習慣病の予防には食事も大切
塩分控えめ、適正なカロリー、1日3食、食物繊維も意識するなど、生活習慣病の予防には食事も大切です。50代以降は動脈硬化の進行によって引き起こされる重たい病気もありますので、そのような可能性もあるということを肝に銘じて食事には気を付けていただきたいものです。
まとめ:50代以降増える中高年が注意すべき病気について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・50代からは体の異変、不調も増えていく
・50代以降増える中高年が注意すべき病気としては、メタボリックシンドロームや虚血性心疾患、脳卒中などがある
・50代以降は運動と食事改善が健康に直結するため大切である
以上の点が重要なポイントでした。50代以降はこれまでのように無理が利かなくなってくる年代であり、対策をとらなければ衰えていく一方です。運動を取り入れると生活にメリハリや潤いが生まれますので、最近体を動かしてないな…と思われる方は軽い運動からでも始めてみましょう。