低血糖とは?原因と対処法|糖尿病と低血糖の関係 medical column
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低血糖とは?
低血糖とは、血糖が異常に低くなる(血液に流れているブドウ糖の量が少なくなっている状態)ことをいい、低血糖になると以下のような症状が現れます。
・手足の震え
・動機
・痙攣
・意識障害
・冷や汗
・頭痛
・めまい
・不安/抑うつ
上記は低血糖で現れる症状の一部ではありますが、これだけでも多くの症状があることが分かりますね。低血糖で最初に現れる症状は人により異なるため、糖尿病の患者さんは自身の低血糖の症状について覚えておきましょう。最初に現れる症状を知っておけば、再度低血糖になった際の対処がすぐにとれます。
糖尿病と低血糖の関係
糖尿病は血糖値が高くなる病気ですが、血糖値が高い状態のままですと糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害といった合併症や、あらゆる病気を引き起こします。そのため糖尿病治療では、合併症や病気を防ぐためにも薬によって高くなっている血糖値をコントロールしていくのです。しかし、薬の作用が強く現れてしまうと、低血糖が起きてしまいます。
低血糖になる原因
低血糖になる原因としては、先述したように糖尿病を管理するために服用する薬によるものが多く、薬の量を間違えてしまい起きてしまうことがあります。また、食事量が少なすぎると薬が効きすぎてしまい、低血糖をきたすことがあります。
<低血糖の原因>
・炭水化物量の不足
・空腹時における運動
・入浴
・飲酒
・食事時間の遅れ
・激しい運動 など
低血糖の対処法
低血糖の対処法として、症状を感じたらすぐにブドウ糖10g、またはブドウ糖を含む飲料水150ml~200ml、または砂糖20gを口にし、安静にしてください。低血糖はいつ起こるか分かりませんので、糖尿病患者さんは常にブドウ糖を携帯しておくと良いでしょう。(α-グルコシダーゼ阻害薬服用の場合はブドウ糖を服用)また、低血糖からの回復後は再び低血糖になる可能性もあるため、食事は早めに口にしてください。
車を運転している際に低血糖がみられればすぐに停車し、ブドウ糖補給後に様子を見ましょう。本人が対応できない場合には、血糖を上昇させるホルモン剤であるグルカゴンという注射をする応急処置もあります。そして、意識障害が起こるような低血糖の重度であれば、周りの人に救急車を呼んでもらう必要があります。
低血糖の危険性
低血糖により、狭心症や心筋梗塞などの病気が誘発されたり悪化したりする危険性があります。また、重症になると脳障害を起こしたり死亡リスクにつながったりする可能性もあります。さらに、重症の低血糖を繰り返すことで認知機能が低下してしまう可能性もわかってきています。このように、低血糖にはさまざまな危険性がありますので、糖尿病患者さんは高血糖だけでなく低血糖についてもしっかりと理解しておきましょう。
まとめ:低血糖とは?原因と対処法|糖尿病と低血糖の関係|つばさ在宅クリニック西船橋(船橋市の内科外来と訪問診療)
いかがでしたか?今回の内容としては、
・低血糖とは血糖が異常に低くなること
・低血糖の症状には、手足の震え/動機/痙攣/意識障害/冷や汗などがある
・低血糖の原因は糖尿病の薬の作用によるものが多い
・低血糖の対処法として症状が現れればブドウ糖を口にする
以上の点が大切なポイントでした。糖尿病患者さんは血糖値を意識して生活していく必要があり、低血糖にも気をつけなければなりません。血糖コントロールのためにも、生活のリズムを整え規則正しい生活を送るようにしましょう。船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には糖尿病内科がありますので、血糖を正しくコントロールされたい方やセカンドオピニオンを希望の方など、お気軽にお越しいただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
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