間質性肺炎とは？原因や症状について 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

間質性肺炎とは？その原因は？

間質性肺炎は肺の間質と呼ばれる部分に炎症が生じる病気で、間質とは、肺の中の空気を取り込む肺胞以外の部分を指します。この部分が炎症を起こすことで、肺の機能が低下し、息切れや咳などの症状が現れます。

間質性肺炎には、大きく分けて特定の原因によって引き起こされるものと原因不明のものがあります。

通常の肺炎と間質性肺炎の違いとは？

通常の肺炎は肺の小さな空気袋である肺胞に炎症が起こるものであり、間質性肺炎は肺の間質に炎症を引き起こすことが特徴です。また、通常の肺炎は細菌やウイルスによる感染が主な原因で起こり、間質性肺炎は原因不明なものが多かったり、膠原病や放射線が原因となる場合があるという違いもあります。

間質性肺炎の症状

間質性肺炎の症状は徐々に現れることが多く、初期には軽微なことがあります。一般的な症状として、息切れが挙げられ、これは運動時（労作時呼吸困難）だけでなく、安静時にも感じることがあります。

また、乾いた咳（乾性咳嗽）が続くことが多く、痰を伴わないことが特徴です。さらに、慢性的な疲労感・倦怠感・体力の低下も見られることがあります。通常の細菌やウイルスが肺に感染して起こる肺炎は熱や痰を伴うことが多いですが、間質性肺炎ではそのような症状はあまり見られません。

間質性肺炎の種類

間質性肺炎には、特発性肺線維症（IPF）・器質化肺炎（COP）・膠原病性間質性肺炎などの種類があります。

最も一般的なのが特発性肺線維症（IPF）であり、これは原因不明の間質性肺炎で、肺組織が硬化し、線維化が進行します。器質化肺炎（COP）は、肺胞に生じた炎症によって肉芽組織が肺胞管および肺胞腔を閉塞するもので、膠原病性間質性肺炎は関節リウマチや強皮症などの膠原病に合併する間質性肺炎となっています。

間質性肺炎の診断

間質性肺炎の診断にはいくつかの方法が用いられます。

画像検査では、胸部レントゲンや胸部CT撮影をし、間質性肺炎の有無や重症度を判断します。また、肺機能検査によって肺の機能を評価したり、血液検査で炎症の強さや肺組織の破壊の程度を調べます。

間質性肺炎の治療

治療方法は原因や進行具合によって異なりますが、薬物療法としては、抗炎症薬や免疫抑制薬、抗線維化薬などが用いられます。また、呼吸困難を軽減するための酸素療法や肺の機能を維持・向上させるための呼吸リハビリテーションも状況に応じて実施されます。

まとめ：間質性肺炎とは？原因や症状について

いかがでしたか？今回の内容としては、
・間質性肺炎は肺の間質部分に炎症を引き起こす病気であり、肺の機能に影響を及ぼす
・通常の肺炎とは異なり、原因不明の場合が多く、膠原病や放射線が関与することがある
・主な症状には息切れや乾性咳嗽が挙げられる
・間質性肺炎には、特発性肺線維症（IPF）や器質化肺炎（COP）などの種類がある
以上の点が重要なポイントでした。

間質性肺炎は、肺の構造に影響を与え、呼吸機能に重大な影響を及ぼす可能性のある病気です。早期の診断と適切な治療が重要であり、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てることが求められます。日常生活での健康管理と医療機関との連携を通じて、間質性肺炎と向き合っていくことが大切です。