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大人のヘルパンギーナの特徴・原因・症状について
ヘルパンギーナは、通常は子供に多く見られるウイルス性の感染症ですが、大人でも罹患することがあることをご存じでしょうか?今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋より、大人におけるヘルパンギーナの特徴、原因、症状をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
ヘルパンギーナとは?原因は?
急性のウイルス感染症の一つであるヘルパンギーナは、小児に多く見られるものの、成人にも感染することがあります。ヘルパンギーナの原因は、コクサッキーウイルスやエコーウイルスを含むエンテロウイルスです。これらのウイルスは、咳やくしゃみ、つばなどのしぶきといった飛沫感染、また接触感染によって広がります。
ヘルパンギーナの感染経路
前項でお伝えしたように、感染経路は飛沫感染と接触感染であり、家庭内感染として子供から大人が感染してしまうケースがみられます。大人への感染は稀ではあるのもの、寝不足であったり、疲れが溜まっていたりして免疫が低下している時や、感染防御が不十分な状態での感染がリスクとなります。
子供がヘルパンギーナに感染してしまった場合、ご家族が看病しなくてはならなくなる分、リスクは高まりますので、感染対策が大切です。
ヘルパンギーナの症状
ヘルパンギーナの症状としては、38度以上の高熱、喉の痛み、喉の腫れ、頭痛、食欲不振、口内炎が挙げられます。口内炎の痛みによって、食事や水分が摂りにくくなりますので、脱水には注意をしましょう。
大人のヘルパンギーナの特徴
大人におけるヘルパンギーナの症状は基本的に前項で挙げた症状ですが、大人のヘルパンギーナの特徴としては、症状が強く出たり、症状が出る期間が長いなどが挙げられ、妊婦や免疫能の低下した人に感染すると重症化する場合もあります。
ヘルパンギーナの診断
ヘルパンギーナは、喉の奥に水疱や潰瘍の有無、発熱の経過等を確認し、ヘルパンギーナであると診断します。
ヘルパンギーナの治療
ヘルパンギーナに対する特効薬は存在しないため、主に対症療法が行われ、発熱や喉の痛みを和らげるために、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬が使用されることがあります。また、発熱や嘔吐がある場合は、脱水症状を防ぐために、水分を摂取することが重要です。
ヘルパンギーナの予防
ヘルパンギーナの予防には、手洗いやうがいといった基本的な衛生管理が重要です。発熱や喉の痛みがある場合は、他人との接触を避けることが推奨されます。さらに、感染者との密接な接触を避けることや、共用する物品を定期的に清掃することも有効です。
お子さんの看病が必要な場合、乳幼児はマスクの着用が難しいので、看護する家族がマスクを着用すると良いでしょう。
健康管理と免疫力の強化
免疫力を強化するためには、バランスの取れた食事や十分な睡眠、ストレスの管理が重要です。適度な運動や健康的な生活習慣を心がけることで、免疫力を高めることができ、ヘルパンギーナや他の感染症に対する抵抗力を強化できます。
まとめ:大人のヘルパンギーナの特徴・原因・症状について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・ヘルパンギーナは主にエンテロウイルスによって引き起こされ、喉の痛みや発熱が主な症状
・感染は飛沫感染や接触感染を通じて広がり、免疫力が低下している人がリスクとなる
・大人がヘルパンギーナにかかると症状が強く出る場合がある
・治療は対症療法が中心
・感染予防には、手洗いやうがい、健康的な生活習慣が重要
以上の点が重要なポイントでした。ヘルパンギーナは子供を中心に感染するものですが、看病等で大人も感染する場合がありますので、注意しましょう。