洞性不整脈とは?症状と原因について medical column
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洞性不整脈とは?
洞性不整脈(どうせいふせいみゃく)とは、心臓の拍動のリズムは正常で、呼吸などの影響により脈が速くなったり遅くなったりする状態のことをいいます。脈は規則的でありながら速くなることを洞性頻脈といい、脈は規則的でありながら遅くなることを洞性徐脈といいます。
洞性不整脈の症状・原因
洞性不整脈の症状と原因について、洞性頻脈と洞性徐脈に分けて見ていきましょう。
洞性頻脈について
拍動は右心房にある洞結節から発生した電気信号により、心臓全体を刺激することで起こります。正常の心臓では、洞結節(自前のペースメーカー的役割)からのリズムで動いており、この状態のことを洞調律(正常洞調律)と呼びます。洞結節は外部からの命令がなくても自動的に一定の頻度で電気信号を発生させるのですが、交感神経と副交感神経の影響を受けると脈拍の速さが変わり、交感神経が優位になると脈が速くなります。
洞性頻脈の自覚症状としては、交感神経が優位になることでドキドキと脈の速さを感じるものですが、交感神経が優位になる状況は下記が挙げられます。
・興奮や緊張時
・運動中
・恐怖や危機を感じるとき
・コーヒーやアルコールを飲んだとき
洞性徐脈について
洞性徐脈は、洞性頻脈と同様に洞結節が関係しており、副交感神経が優位になることで起こります。副交感神経が優位になる状況は下記が挙げられます。
・リラックスしているとき
・睡眠中
・休息しているとき など
洞性徐脈は、規則的でありながら脈が遅くなることと既にお伝えしましたが、スポーツのされている方は徐脈になりやすく、特に問題とはなりません。しかし、洞結節の働きに異常をきたし、脈が遅くなってめまいや失神といった症状のでる洞不全症候群は注意が必要で、ペースメーカー治療が必要になることがあります。
洞性不整脈の治療
洞性不整脈は、一時的なもの、無害であるケースが多いため、特に治療の必要のないケースがほとんどとなっております。治療が必要な原因疾患がある場合には、その原因疾患の治療を行います。
診断について
不整脈の有無や種類などを診断するには、心電図検査を実施します。心電図検査では心臓の電気的な活動をグラフで記録し、心臓がリズミカルに動いているかどうかが分かりますので、不整脈の診断には欠かすことができません。
心電図検査では、不整脈だけでなく下記のような病気がわかります。
<心電図検査でわかること>
・狭心症…心筋に供給される酸素が不足するために胸部に痛みや圧迫感が起きる病気
・心筋梗塞…冠動脈の血流がほとんど止まり心筋の一部が壊死してしまった状態
・心肥大…心筋が厚くなること
・心房細動…心房が小刻みに動いて痙攣するような状態 など
ちなみに、検査にかかる時間は5分程度であり、短時間で終了します。
まとめ:洞性不整脈とは?症状と原因について|つばさ在宅クリニック西船橋(船橋市の内科外来と訪問診療)
いかがでしたか?今回の内容としては、
・洞性不整脈は、心臓の拍動のリズムは正常で、脈が速くなったり遅くなったりすること
・脈が速くなることを洞性頻脈という
・脈が遅くなることを洞性徐脈という
・洞性不整脈は必ずしも病気が関わっているわけではない
・不整脈の検査では心電図検査が行われる
以上の点が大切なポイントでした。洞性不整脈は病気と関わりがないことが多いですが、動悸を覚えたり違和感がある場合には、一度心電図検査を受けることをおすすめします。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には循環器内科がありますので、不整脈が疑われる方や、心臓に関してご心配をお持ちの方は利用いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
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