血圧の下が高いのはなぜ?そもそも上の血圧や下の血圧とは? medical column
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血圧の下が高いのはなぜ?そもそも上の血圧や下の血圧とは?
「血圧の下だけ高いのはなぜ…?」「そもそも上の血圧と下の血圧はどんな違いがあるのか?」このようなことを疑問に思ったことはありませんか?
今回は船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、「上と下の血圧」をテーマにお届けしていきます。
血圧とは?
血圧とは、心臓から流れ出した血液が血管を押す際の圧力のことをいいます。心臓は体全体に血液が行き渡るように絶えず拡張と収縮を繰り返しているのです。では、血圧の高低を左右するものとしては何が挙げられるのでしょうか?1つ目は「心拍出量」です。心臓が1回の拍動で送り出す血液量が多ければ、当然血圧は上昇します。
2つ目は「血管のしなやかさ」です。血管に弾力性がなくしなやかでなければないほど、心臓では血液を送り出す際に圧力をかけなければならなくなります。まとめると、1回の拍動で心臓が送り出す血液量が多く、血管がしなやかではなければないほど(つまり、動脈硬化が進行している)血圧は高くなってしまうということです。
高血圧の放置について
高血圧は降圧しなければなりませんが、放置してしまうと心不全・脳卒中・腎不全・大動脈瘤などを発症することがあります。腎不全にかかると人工透析が必要になり、大動脈瘤(大動脈解離)では重篤な症状を起こすため注意が必要です。
高血圧はサイレントキラーと呼ばれています。自覚症状がなく進行してゆき、上記のような疾患を引き起こし得る病気なのです。
血圧の下と上とは?
続いて、血圧の上と下について見ていきましょう。
下の血圧とは?
下の血圧は医学的に、「最低血圧」や「拡張期血圧」と呼びます。心臓が拡張した状態での血圧が、下の血圧です。
上の血圧とは?
上の血圧は医学的に、「最高血圧」や「収縮期血圧」と呼びます。心臓が収縮した状態での血圧ですので、拡張期血圧と比較して高い値が出ます。
血圧の下が高くなるのはなぜ?
血圧が高い、ということになると上の血圧ばかりに目がいきがちですが、上の血圧ではなく下の血圧が高いという場合もあります。下の血圧が高くなる原因としては、「末梢血管」がかたくなっていることが考えられます。末梢血管とは手や足に張り巡らされている血管のことをいいます。一方で、上の血圧が正常な場合は太い血管の弾力性は維持されているということです。
高血圧の原因と血圧を下げる方法
<高血圧になる原因>
・たばこ
・運動不足
・肥満
・塩分の過剰摂取
・ストレス
・睡眠不足
塩分の過剰摂取は高血圧の原因になりますので、味の濃い食べ物は避けて減塩を意識しましょう。高血圧と診断されれば、塩分の過剰摂取を避けるだけでなく、野菜や果物を積極的に食べるなどして食生活を見直しましょう。また、普段たばこを吸われている方は禁煙すること、運動する習慣がない方は適度な運動を取り入れましょう。自宅で血圧を測る場合には、時間を決めて毎日測定することで、正確な血圧を把握できます。
まとめ:血圧の下が高いのはなぜ?そもそも上の血圧や下の血圧とは?|つばさ在宅クリニック西船橋(船橋市の内科外来と訪問診療)
いかがでしたか?今回の内容としては、
・血圧とは心臓が血液を体に送り出すのに必要な圧力のことをいう
・高血圧はサイレントキラーと呼ばれ、自覚がないまま病状が進行し、最悪の場合死に至るような病気を引き起こすことがある
・上の血圧は心臓が収縮したときの血圧であり下の血圧は心臓が拡張したときの血圧である
・下の血圧が高い場合は、末梢血管が硬化していることが疑われる
以上が大切なポイントでした。高血圧はさまざまな病気のリスクを上昇させますので、高血圧と診断されれば、生活習慣を見直すようにしましょう。
船橋市のつばさ在宅クリニック西船橋(内科)では高血圧をはじめとした生活習慣病の診療を行っており、高血圧について気になる方は、当院までお越しいただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟