自宅での緩和ケア(在宅医療)について解説! medical column
- TOP
- 自宅での緩和ケア(在宅医療)について解説!
自宅での緩和ケア(在宅医療)について解説!
がんの治療と並行して行われる緩和ケアですが、自宅での緩和ケア(在宅医療)にはいくつかのメリットがあります。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、自宅での緩和ケア(在宅医療)をテーマにお届けしていきます。
緩和ケアの選択肢について
緩和ケアを受ける場として、
・通院
・入院
・在宅医療
の3つに分けることができます。病院への通院や入院、自宅でケアを受けるといった選択肢がありますので、それぞれの事情や目的などにあわせてお選びいただけます。まずは今回のテーマである自宅での緩和ケア(在宅医療)から見ていきましょう。
自宅での緩和ケア(在宅医療)
在宅医療とは、通院が難しい患者さんが自宅で療養し、医療関係者が自宅まで訪問して診療することをいいます。自宅での緩和ケアの目標は、患者さんやそのご家族の方が不安なく楽に生活できることにあります。
自宅での緩和ケアでは、
・患者さんの日常生活における支援
・身体的苦痛や精神的苦痛の和らげ
・ご家族への支援(ご相談も相談可能)
このようなケアを受けることができます。
通院
病院に通院する形では、がん治療のために受診している病院や、緩和ケア外来で緩和ケアを受けることができます。施設によって緩和ケア外来がない場合もありますので、そのような場合には別の医療機関にある緩和ケア外来を受診することも可能ですし、希望があればがん治療を受けられている病院と並行して、別の緩和ケア外来を受けることも可能です。
入院
入院での緩和ケアは、一般病棟や緩和ケア病棟で受けることができます。緩和ケア病棟というのは、がんに伴う身体的苦痛や精神的苦痛の緩和に特化しており、専門的なケアを受けられる病棟のことをいいます。
自宅で緩和ケア(在宅医療)を受けるメリット
続いて、自宅で緩和ケア(在宅医療)を受けるメリットを見ていきましょう。
生活の質を上げることができる
在宅医療のメリットとしては、自宅で療養することができるため、住み慣れた場所で安心して過ごせる点にあります。入院での緩和ケアは近くに医師がいることでの安心感はありますが、精神的に傾いてしまうことがあります。ご家族が傍にいたり、好きな時間に音楽を聴いたり、好きなものを見たりといった生活ができる在宅医療は、精神的ストレスが少なく、大きなメリットとなります。
通院の負担を軽減することができる
続いての在宅医療のメリットとしては、通院で緩和ケアを受ける場合の移動や待ち時間といった負担がないことが挙げられます。症状が重たい場合には、通院も大きな負担になってしますし、ご家族の付き添いで自動車を用意してもらうなど、移動における都合をつけなくて済みます。
在宅医療のデメリット
在宅医療のデメリットとしては、傍に医師や看護師がいない点が挙げられます。24時間体制での在宅医療を提供しているところもありますが、やはり入院医療のように即座の対応は難しくなってしまいます。
訪問診療と往診について
在宅医療で混同されがちなものに「往診」と「訪問診療」があり、これらの意味には少し違いがあります。往診は、通院が困難な方の自宅に具合が悪くなった時や急変時などで要請を受けて、医師が赴き診療するものです。一方の訪問診療は、通院が困難な方の自宅に診療や治療のために「定期的に医師が訪問」し、24時間365日サポートするものです。つまり、突発的な症状の変化に対応するのが往診であり、定期的訪問が訪問診療であるということです。
まとめ:自宅での緩和ケア(在宅医療)について解説!
いかがでしたか?今回の内容としては、
・在宅医療は通院が難しい患者さんが自宅で療養し、医療関係者が訪問診療すること
・在宅医療は自宅で療養できるため住み慣れた場所で安心して過ごせる
・在宅医療はすぐ近くに医師や看護師がいない点がデメリットである
以上の点が大切なポイントでした。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)では、緩和ケア外来を設け、患者さんやそのご家族よりご相談いただいています。また、通院が難しくなった患者さんには24時間体制で在宅医療の対応も行っております。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟