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糖尿病と動脈硬化の関係について
糖尿病は血液が糖でドロドロになってしまい、血流が悪くなって血管は傷つきやすくなります。その状態が続くことで動脈硬化は起こっていきます。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、糖尿病と動脈硬化の関係をテーマにお届けしていきます。
糖尿病とは?
糖尿病とは、インスリンが十分に働かず、高血糖が慢性的に続いてしまう病気のことです。糖尿病はさまざまな合併症を引き起こすことがあり、深刻な事態を引き起こすこともあるため、糖尿病と診断されれば、血糖コントロールが非常に重要になってきます。
動脈硬化とは?
動脈硬化とは、文字通り動脈の血管が硬くなって弾力性が失われている状態のことをいいます。そして、血管の壁にLDLコレステロールがたまって、血管が狭くなってしまいます。動脈硬化は食事や運動、喫煙、肥満などが大きく影響するものであるため、動脈硬化の予防には規則正しい生活習慣が必要になってきます。
糖尿病と動脈硬化の関係について
糖尿病は高血圧や肥満などと同じ生活習慣病のひとつですが、生活習慣病は狭心症や心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症といった、動脈硬化が進むことにより起こる病気を引き起こします。
また、糖尿病患者さんは高血圧や脂質異常症などの病気を併発することが多く、動脈硬化がより進みやすくなっています。
動脈硬化がもたらす臓器障害
糖尿病による動脈硬化で起こり得る臓器障害を見ていきましょう。
下肢閉塞性動脈硬化症
下肢閉塞性動脈硬化症は、大動脈から足の先端におよぶ動脈硬化により動脈が詰まってしまい、下肢への血流が悪くなってしまう病気のことです。糖尿病患者さんの10%~15%程に発症すると言われており、足の冷え・しびれ・痛みといった症状があり、進行すると壊疽に至る場合もあります。
脳梗塞
脳や脳につながる血管の動脈硬化が原因となる脳梗塞は、正常の人と比べると糖尿病患者さんに多く見られます。脳梗塞は後遺症が残ることがあるため、ろれつが回らない、ものが二重に見える、ふらふらするといった兆候を見逃さないことが大切です。
心筋梗塞・狭心症
狭心症や心筋梗塞では胸に痛みを起こすことになりますが、糖尿病の神経障害があると、その痛みを感じにくくなってしまい、心臓病が悪化してしまうことがあります。重症化しなければ発見されないことがある点に注意が必要です。
糖尿病患者さんの動脈硬化の予防
糖尿病はほとんど自覚症状のない疾患ですが、進行することによってさまざまな合併症を引き起こすことがあるため、注意が必要です。予防のためには、日頃の禁煙や適度な運動、血糖コントロール、全身のトータルケアが重要です。
そして、合併症の症状が現れないうちから定期的に検査することで、早期発見や予防につながりますので、生活の見直しと定期的な検査が、深刻な事態を招かないために大切です。
糖尿病患者さんは血圧や脂質などの管理も必要
糖尿病患者さんは、インスリン抵抗性にもとづく高血圧や脂質異常症など、動脈硬化を起こす原因を複数持ち合わせていることがありますが、これは動脈硬化をさらに進めることになります。ですので、血糖コントロールだけでなく、動脈硬化を進めないためにも、血圧や脂質の管理も必要になってきます。
まとめ:糖尿病と動脈硬化の関係について
いかがでしたか?今回の内容としては、
・糖尿病による動脈硬化によって狭心症や心筋梗塞などを引き起こす
・糖尿病患者さんは高血圧や脂質異常症を併発することが多く動脈硬化をさらに進める
・糖尿病患者さんは血糖コントロールだけでなく血圧や脂質の管理も必要である
以上の点が重要なポイントでした。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には、糖尿病内科がありますので疑いのある方などはご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟