若いのに血圧が高い若年性高血圧について解説 medical column
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若いのに血圧が高い若年性高血圧について解説
「まだ20代なのに血圧が高いのはなぜ…」高血圧は加齢により有病率は増加していくものですが、若い方であっても高血圧になってしまうことがあります。今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、若年性高血圧をテーマにお届けしていきます。
若年性高血圧とは?
若年性高血圧は、35歳以下の年齢で、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上を示すものをいいます。
高血圧は放置してはいけない
高血圧を放置してしまうと動脈硬化を引き起こし、血液が流れなくなってしまいます。高血圧は血管を悪くし、心筋梗塞や脳梗塞、動脈瘤などの重大な病気を招いてしまう可能性があるので、自覚症状がなくても適切な治療をすることが大切です。
本態性高血圧とは?
高血圧は遺伝的素因や生活習慣、ストレスなどさまざまな要因により発症するものですが、このような高血圧を本態性高血圧といいます。つまり、基礎疾患をもたずに原因が明らかでない高血圧のことを指しますが、日本人の高血圧の9割が本態性高血圧であると言われています。
二次性高血圧とは?
二次性高血圧は、特定の原因がはっきりしている高血圧のことを言います。例えば、二次性高血圧の原因として、甲状腺機能低下症・クッシング症候群・睡眠時無呼吸症候群・原発性アルドステロン症などが挙げられます。老年期に発症する高血圧では本態性高血圧のものが多いですが、若年性高血圧では20~30%が二次性高血圧であるとされています。
若くても高血圧になってしまう原因とは?
先ほど、二次性高血圧による若年性高血圧があるとお伝えしましたが、若い年齢であっても、本態性高血圧(さまざまな要因によるもの)は起こることがあります。若くても高血圧になってしまう原因としては以下が挙げられます。
・運動不足
・肥満
・塩分の過剰摂取
・過剰な飲酒
・喫煙
・ストレス
・遺伝 など
若年性高血圧は、放置することでいずれ臓器障害が進行してしまうものですので、考えられる原因に対して対処していく必要があります。
若年性高血圧の予防・対策方法について
続いて若年性高血圧の予防・対策を見ていきましょう。
肥満
肥満になると酸素消費量に伴って、循環血圧量、心拍出量の増加で血圧が上がってしまいますので、標準体重を目指しましょう。
喫煙
たばこに含まれる化学物質が、血管を収縮させて血圧を上げます。継続的な喫煙により慢性的な血圧上昇が起こる可能性があるだけでなく、他の生活習慣病が重複することによって動脈硬化や心疾患などのリスクも高まります。
ストレス
ストレスを感じたときには交感神経が活発になり、血圧は上昇します。血圧と自律神経は関係しているため、ストレスを溜め込まない工夫やリフレッシュが高血圧予防には必要です。
塩分
高血圧の治療において食塩制限は重要であり、日本高血圧学会では1日6g未満を推奨しており、世界保健機関(WHO)はすべての成人の減塩目標を5gにしています。
アルコール
過度な飲酒は血圧を上げる原因となりますので、節酒・禁酒が高血圧予防・対策になります。また、お酒のおつまみは塩分が多く含まれていることがありますので、飲酒は高血圧に関係するものとして、飲みすぎに注意しましょう。
運動
運動をすると一時的に血圧は上昇しますが、継続することによって血管が拡がったり、交感神経の緊張が緩和されて血圧は下がっていきます。
まとめ:若いのに血圧が高い若年性高血圧について解説
いかがでしたか?今回の内容としては、
・若年性高血圧は35歳以下の年齢で収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上を示すもの
・高血圧を放置してしまうと動脈硬化を引き起こす
・本態性高血圧は原因がはっきりしないもので、二次性高血圧は原因が特定できるもの
・若くても高血圧になってしまう原因は肥満や塩分の過剰摂取などが挙げられる
以上の点が重要なポイントでした。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)では、高血圧の治療もおこなっていますので、血圧のお悩みはお気軽にご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟