糖尿病と眠気の関係について 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

血糖値と眠気の関係について

血糖値と眠気の関係を示す身近な例としては、食後の眠気が挙げられます。食事をたくさんとることによって急激に血糖値が上昇した場合、インスリンが過剰に分泌されます。インスリンは血糖値を下げる役割を持っているため、インスリンの過剰分泌は血糖値の急降下を招きます。そして、血糖値が急低下することで、脳に供給されるブドウ糖が不足し、眠気やだるさがあらわれるのです。

糖尿病と眠気の関係について

糖尿病患者さんは、血糖値を下げる薬やインスリン注射薬を使って血糖値をコントロールするわけですが、インスリン注射薬や飲み薬が効きすぎてしまって、必要以上に血糖値が下がってしまう（低血糖）ことがあります。低血糖状態になると先述したように、脳に供給されるブドウ糖が不足してしまい、眠気が起こります。これが、糖尿病患者さんに起こり得る眠気のメカニズムになります。

なぜインスリン注射薬などが効きすぎてしまうことがあるのか？

インスリン注射薬などが効きすぎてしまうことがあるのは、
・食事の量が少なかったとき
・食事の間隔をあけすぎてしまったとき
・インスリンの量を間違えてしまったとき
・インスリン注射後に運動をしたとき
などが挙げられます。このような点をしっかり理解した上で、血糖値コントロールができれば、低血糖になるのを防ぐことができます。また、血糖値を正常に保つことを意識することで、糖尿病の進行を遅らせることができます。

低血糖は眠気だけが症状ではない

低血糖は眠気だけでなく、
・めまい
・脱力感
・疲労感
・集中力の低下
・不安
・抑うつ
などの症状があらわれることもあります。また、深刻な場合には、意識もうろうやけいれんも見られます。

眠気の原因はさまざま

日中の強い眠気は、糖尿病だけでなく、そのほかの病気や生活習慣によっても引き起こされます。

睡眠時に無呼吸になり睡眠の質が低下する睡眠時無呼吸症候群や、突然強い眠気に襲われてしまう、ナルコレプシーといった病気。寝る直前までパソコンやスマートフォンをいじっていたり、そもそも睡眠時間が少ないといった生活習慣なども眠気の原因になります。

肥満の場合、糖尿病になりやすいだけでなく、睡眠時無呼吸症候群にもなりやすいです。そして、肥満の方は糖尿病だけでなく、別の病気も抱えている可能性も0とは言い切れません。ですので、糖尿病だから眠気が強いのだろう…と考えるのではなく、眠気に強い悩みがあれば、医師にしっかり相談しましょう。

そして、糖尿病はさまざまな合併症のリスクもあるため、これまでの体調と違うなと思えば、しっかり検査されることをおすすめします。

慢性的な睡眠不足は糖尿病のリスクを高める

慢性的な睡眠不足はインスリンの効きを悪くさせ、糖尿病のリスク高める可能性があると言われています。そのほか、高血圧や精神障害のリスクも高まりますので、睡眠はしっかりとるようにしましょう。睡眠時間の確保はさまざまな病気を予防するためには必要なことですので、忙しいなかでも無理をしすぎないことです。

まとめ：糖尿病と眠気の関係について

いかがでしたか？今回の内容としては、
・低血糖状態になると脳に供給されるブドウ糖が不足してしまい眠気が起こる
・糖尿病患者さんはインスリン注射薬が効きすぎてしまい低血糖になってしまうことがある
・食事の量が少なかったり食事の間隔をあけすぎてしまったりするとインスリン注射薬は効きすぎてしまう
・糖尿病患者さんで起こり得る低血糖は、眠気だけでなく脱力感や疲労感があらわれることがある
以上の点が重要なポイントでした。糖尿病患者さんは高血糖だけでなく低血糖にも気を付けなければなりません。強い眠気を避けるため、糖尿病とうまく付き合っていくためにも、血糖値はしっかりコントロールしましょう。

船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋（内科）には、糖尿病内科がありますので糖尿病の疑いがある方などはご相談いただければと思います。