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糖尿病で体重減少・痩せてしまうことはある?
糖尿病と診断されれば、身体に変化はないか日々チェックすることが大切です。どこか傷はできていないか?しっかり血糖がコントロールできているか?など習慣化できていれば、悪化も防げるというわけです。その中で「痩せる」「太る」といった体重については身体の変化で分かりやすい点かと思います。
今回は、船橋市にあるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)より、「糖尿病で体重減少・痩せてしまうことはあるのか?」をテーマにお届けしていきます。
糖尿病で体重減少(痩せる)することはある
結論からして、糖尿病患者さんは食事をとっていても体重が減少してしまうことがあります。なぜかと言うと、糖尿病患者さんは、インスリンが不足または少ないために、食事からとったブドウ糖をエネルギーとして十分に利用できなくなります。そうなると体内の脂肪や筋肉を分解してエネルギーを得ようとするため、しっかり食事をとっていても、痩せてしまうのです。急激に痩せる場合には、インスリンが極度に不足している可能性があり、対処しなければ合併症が進行してしまいます。
急激な体重減少は病院へ
普段と同じ食事をしているのにも関わらず、急激な体重減少がみられれば、すぐに受診することをおすすめします。健康診断で引っかかっていたものの、再検査などを受けずに放置していた…という方も病院になるべく早く行きましょう。
糖尿病治療で太ることがある?
糖尿病のインスリン療法を始めることで、太ることもあります。それは、もともとインスリンが足りないために細胞に取り込めなかったブドウ糖が、インスリン療法により取り込めるようになることが考えられます。そして、インスリンは脂肪をつくるため、食事療法が不十分ですと体重増加につながりますので、食事面・運動面を意識して体質改善することが必要です。
肥満は糖尿病を発症させる
体重・体型と糖尿病の関係としては、肥満はインスリンの働きを低下させてしまい、糖尿病を発症させる要因にもなります。糖尿病を発症させないためには、生活習慣を整えて正常体重を目指すことが大切です。また、肥満の方は体重を減らすことでインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい)を改善させることもできます。
痩せていても糖尿病と無縁ではない
もともと痩せていたとしても、糖尿病にならないというわけではなく、筋肉が少なかったり、運動をしなかったりして糖尿病になってしまうこともあります。これは、2型糖尿病の話ですが、自己免疫疾患によって起こる1型糖尿病に関しては、体型に関係なく発症する可能性があります。そして、2型糖尿病は中高年に多く発症しますが、1型糖尿病は子供や青年にも発症します。
糖尿病患者さんにおける運動の重要さ
2型糖尿病は、肥満や運動不足、食事など、生活習慣の乱れによって引き起こされる生活習慣病であるため、この原因に目を向ける必要があります。運動をすることによりインスリンの働きを高めることができ、高血糖の改善、合併症の予防が見込めます。運動習慣のない方は、まずはウォーキングなど軽い運動からはじめられるとよいでしょう。糖尿病患者さんにもそれぞれの進行度合いがありますので、必ず運動は医師に相談しておこなってください。
また、現在糖尿病ではない方も今後糖尿病にならないとは言い切れませんので、他の生活習慣病を予防するためにも、運動や食事は気にしていただきたいです。
まとめ:糖尿病で体重減少・痩せてしまうことはある?
いかがでしたか?今回の内容としては、
・糖尿病患者さんはインスリン不足によりブドウ糖をエネルギーとして十分に利用できなくなって体重減少(痩せる)することがある
・インスリン療法で太ってしまうことも考えられる
・肥満は糖尿病を発症させる原因のひとつ
・急激な体重減少は病院へいくこと
以上の点が重要なポイントでした。糖尿病患者さんは体重が減少してしまうこともありますので、糖尿病と診断されればしっかりと血糖値コントロールをしましょう。また、生活習慣の見直しも大切です。
船橋市になるつばさ在宅クリニック西船橋(内科)には、糖尿病内科がありますので糖尿病の疑いがある方などはご相談いただければと思います。
アレルギー科/呼吸器科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科となっております。
住所:千葉県船橋市西船4-11-8 三星西船ビルB棟