2020年毎月のご挨拶10月号 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

こんにちは、元田です。10月となり気温も落ち着いて、過ごしやすくなってきた時期です。私は釣りが趣味で休日は真鯛を釣りに足繁く通っています。真鯛は、釣り人にとって最高のターゲットと言われています。食味はいうまでもなく「三段引き」といわれる独特の引きで釣り人を楽しませてくれます。
一休禅師が「花は桜木 人は武士 柱は檜 魚は鯛 小袖はもみじ 花はみよしの」という世の中で日本人が美しいと思うものを挙げたといわれる言葉があります。日本人にとって真鯛は魚の中の魚であるとされ、姿、色、味と三拍子そろった魚として古くから祝い魚として用いられてきました。
世の中に鯛と名の付く魚は数多くありますが、本物のタイ科の魚はマダイ・チダイ・クロダイ・キダイ・ヘダイなどの数種です。鯛のような磯魚は回遊魚のように長時間全速力で泳ぐ必要がありませんが、餌をとったり敵から逃げる時、瞬発力を発揮する必要があります。この為、白筋（瞬発力の筋肉）が発達し、白身魚となります。
真鯛の栄養価としては、グルタミン酸やイノシン酸が多く含まれており、タンパク質が多く脂肪分が少ない魚でお年寄りやお子様、ダイエットや胃腸の丈夫でない方にもお勧め出来る魚です。体内の消化酵素を助けるビタミンB1やビタミンB2、コレステロール低下や肝機能向上、生活習慣病予防に役立つタウリンなどの栄養素も豊富に含まれています。さらにDHAやEPAが白身魚でありながら豊富に含まれているのも大きな特徴だと言えます。食欲の秋となり美味しいものが多い季節となりましたが、食べ過ぎにはご注意下さい。それでは、朝晩冷え込んできましたので、温かくしてお過ごしください。