2024年毎月のご挨拶7月号 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

暑い夏がやってきましたが、皆さんも暑さ対策のために『冷房』を効かせてお部屋を涼しくされていることと思います。ただ、文明の利器を使うことは便利ではありますが、体には少々負担がかかっているそうです。例えば、冷房の影響で体調を崩してしまう方もいらっしゃいます。こういった体調不良は主に、むくみ、疲労感、肩こり、頭痛、神経痛、腰痛、食欲不振などを引き起こしてしまいます。なぜこのような不調を起こしてしまうのかというと、それは冷房が効いた所に長時間いることに体が慣れてしまうため、うまく汗をかけなくなってしまうことが原因のようです。こういった不調は、自律神経の働きが不安定な幼児や高齢者などに多く見られるそうです。また、こういった症状以外にも、冷房は病を引き起こす場合もあるそうです。例えば、冷房を使用して部屋が乾燥してしまうと「ウイルス性の感染症」にかかりやすくなってしまったり、換気を怠ると「シックハウス症候群」を引き起こしたりすることもあるのだとか。誰でも暑いのは嫌なものです。私も好きではありませんが、しかし、暑いからといって冷房の効いた部屋ばかりにいては逆に体調を崩すことにもつながります。つまり、暑い時にはある程度汗をかくことが、人間を含む動物本来の姿でもあるといえるのかもしれません。暑い夏ではありますが、朝夕の涼しい時間帯に散歩をしたり、積極的にお部屋の換気を行なったりすることは、ある意味“健康管理”と同じことだと思います。暑い夏は熱中症対策だけでなく、こういった『冷房症』にも気を付けるようにしましょう。