2023年毎月のご挨拶9月号 船橋市の内科、つばさ在宅クリニック西船橋

夏を過ごした体は、暑さによって体力が落ちていたり、強い日差しによって肌がダメージを受けていたりと、意外と疲れが蓄積されています。そんな時は、体の中から健康でキレイになる“菌活”を試してみてはいかがでしょうか。菌活とは、体に良いといわれる菌を食生活で取り入れて、腸内の環境を整えていくことです。これからの季節は菌活の王道ともいえるきのこ類が多く出回るため、特に向いていると思います。菌の種類によって違う効果が期待できますので、いくつかの例を挙げてみましょう。

〈きのこ〉効果は免疫力の増加や肌荒れ防止、便秘の予防・解消。食物繊維が豊富で低カロリーなので、美肌やダイエットの手助けになります。〈納豆菌〉その名の通り、納豆の製造に使用される菌です。血液をサラサラにする効果や、骨粗しょう症の予防が期待されます。〈麹菌〉腸の働きを整えて便秘予防、美肌・美髪の効果、うま味成分アップなどの効果もあります。塩麹が流行しましたが、味噌や醤油、漬物など発酵食品には欠かせない菌で、酵素の宝庫といわれています。〈乳酸菌〉整腸作用や花粉症予防などの抗アレルギー作用に効果があります。ヨーグルトやチーズ、キムチやぬか漬けなどが代表的な食品で、腸内環境を整えてくれる菌です。

この他にもいろんな食材から菌を取り入れられますが、食事で摂取した菌は３日ほどで便と一緒に体外へ排出されてしまうので、こまめにとり入れることが大切です。特に乳酸菌は体内に長くとどまることができないので、毎日意識して食べる習慣をつけると良さそうです。「菌活鍋」と呼ばれるきのこやキムチをメインにした鍋も、もう少し寒くなってきたら取り入れたいですね。いろんな菌を組み合わせたメニューで、楽しみながら菌活してみてはいかがでしょうか。