2021年毎月のご挨拶6月号 letter01
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2021.6月号
こんにちは、元田です。5月下旬から新型コロナウィルスワクチン接種が始まりました。今回はワクチンに関して簡単に書いてみようと思います。
ワクチンとは身体に疑似的感染した状態を作り、それに対する免疫を人工的に起こす手段です。従来では生ワクチン(弱くした病原菌を入れる)や、不活化ワクチン(病原性をなくした病原菌を入れる)などがあります。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンにあたり、作成にはウィルスの分離、選定、大量培養、精製、不活化等の工程が必要となります。このため、品質を保つために専用施設や培養の時間が必要となり、ワクチン作成に時間がかかります。
新型コロナウィルスワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンというものです。これはデリック・ロッシというアメリカの幹細胞研究者が2009年に報告したiPS細胞を従来の作成方法とは異なる、mRNAを使って作成する技術がもとになっています。コロナウィルスのmRNAとはウィルスの「設計図=遺伝子」に当たります。ウィルスの遺伝子配列がわかれば遺伝子の合成や複製は容易にできます。mRNAワクチンを作るのにはウィルスそのものは必要なく設計図だけあればよいので従来のワクチン作成の工程が必要なく短期間にワクチンを完成させることが出来ます。mRNAワクチンは遺伝子工学の進歩とiPS細胞の研究技術の転用から生まれた画期的なワクチンと言えるのではないでしょうか。
当院におきましても、新型コロナウィルスワクチン接種を行っておりますので、接種券をお持ちの方で接種を希望される方は御予約をお願いします。
ワクチンとは身体に疑似的感染した状態を作り、それに対する免疫を人工的に起こす手段です。従来では生ワクチン(弱くした病原菌を入れる)や、不活化ワクチン(病原性をなくした病原菌を入れる)などがあります。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンにあたり、作成にはウィルスの分離、選定、大量培養、精製、不活化等の工程が必要となります。このため、品質を保つために専用施設や培養の時間が必要となり、ワクチン作成に時間がかかります。
新型コロナウィルスワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンというものです。これはデリック・ロッシというアメリカの幹細胞研究者が2009年に報告したiPS細胞を従来の作成方法とは異なる、mRNAを使って作成する技術がもとになっています。コロナウィルスのmRNAとはウィルスの「設計図=遺伝子」に当たります。ウィルスの遺伝子配列がわかれば遺伝子の合成や複製は容易にできます。mRNAワクチンを作るのにはウィルスそのものは必要なく設計図だけあればよいので従来のワクチン作成の工程が必要なく短期間にワクチンを完成させることが出来ます。mRNAワクチンは遺伝子工学の進歩とiPS細胞の研究技術の転用から生まれた画期的なワクチンと言えるのではないでしょうか。
当院におきましても、新型コロナウィルスワクチン接種を行っておりますので、接種券をお持ちの方で接種を希望される方は御予約をお願いします。